男性4人に感謝状 連携プレーで女性救う
川に転落した女性を救出した男性4人に感謝状が贈られました。まさに一致団結、川を知り尽くした4人の連携プレーとは。
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救出劇の舞台となったのは、新潟市内を流れる新川です。先月11日、市内に住む竹部則雄さんが、趣味で乗っていた船を係留しようとしたところ、竹部さんの船の係留ロープにつかまって浮いている女性を発見しました。
竹部則雄さん「指が一瞬動いたのが『あ、これは生きている』と、もう必死ですよ」
川に転落したのは70代の女性、左腕にギプスをしていました。竹部さんは、大声で助けを呼んだといいます。
竹部則雄さん「『おーい!』ですよ。慌てているから、そこに人がいるということよりも『とにかくこっちへ来い』と。そして指で『そこに人がいる』と(伝えた)」
すると、タコ漁から戻ってきた高杉尚幸さんが駆け付けます。
タコ漁から戻ってきた高杉尚幸さん「走ってきてのぞいてみて、この状態を見たから、はしごが絶対必要だなと思って、それでいったん船のほうに走って戻った」
はしごを取りに戻った高杉さん。今度は、漁師の小竹国男さんに声をかけます。さらにもう1人、永野哲さんが加わり、近くの船に乗り込んで女性を引き上げたといいます。
小竹国男さん「つかんで、片方の足をつかんで、両足をつかんでよいしょとあげた」
およそ5分後に消防が到着。女性は病院に搬送されましたが、命に別条はなかったということです。
竹部則雄さん「一番は、みんな船のことをよくわかっている人たちだから。(指示を)声に出したわけではないが、今までの経験上」
小竹国男さん「体がひとりでに動いていく」
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今月20日、4人に消防から感謝状が贈られました。川や船を知り尽くした4人の連携プレーが、1人の女性の命を救いました。