“不吉なことがおきる…” 120年に1度「竹の花」が咲く 岐阜・各務原市
120年に1度だけ咲く…。そんな幻の「竹の花」が見られるというのが、岐阜・各務原市の「各務野自然遺産の森」です。一体、どのような花なのか。樹木医をして10年以上になる各務原市・河川公園課の末松克己さんも初めて見たという「竹の花」を、案内してもらいました。
各務原市・河川公園課 末松克己さん
「目の前にあるこちらですね」
そこには茶色く枯れたようになっている竹がありました。とても花があるようには思えません。
――どちらが花ですか?
各務原市・河川公園課 末松克己さん
「こちらが『花』といわれているもの。枯れていないと思うが花が茶色という話」
樹木医の末松さんによると、穂のように見える茶色の部分が「花」と言われているものだといいます。穂のように先が割れ、おしべのようなものが出ています。
目の当たりにした人は、意外な花の姿に少し困惑気味でした。
「珍しい竹の花だって」
「え? もう全部枯れてるの?」
「こんな花が咲くとは…」
さらに…
「『花が咲くと不吉なことがある』とかいうようなことを言われて」
どうして、そのようなうわさが立っているのでしょうか。
各務原市・河川公園課 末松克己さん
「水分があるとないとで、音が全然違います」
実は、花が咲くと竹の水分が奪われ、枯れる可能性があるといいます。これが“不吉”と言われる理由なのかもしれません。