議論本格化を前に“最低賃金引き上げ”訴え
今年の最低賃金の引き上げの議論が本格化するのを前に、最低賃金に近い時給で働く労働者らが引き上げを訴えました。
出版流通業の下請け会社で働く 鈴木真貴さん
「ランチだとみなさん500円とか、それぐらいでお昼とか食べたりしてると思うんですけど、私たちの職場の同僚は100円です。100円の1コインで食べてる」
会見に参加した出版流通業の下請け会社で働く鈴木さんは、男性より低い時給で働き始め、勤続9年でも賃金の引き上げが一度もないと訴えました。
全労連・国民春闘共闘委員会の黒沢事務局長によりますと、最低賃金に近い時給で働く女性は、男性の2.7倍にあたるということです。
そして、「最低賃金を全国一律にし、格差を是正し最低賃金を引き上げることで、大変低い賃金に置かれている介護士や保育士などの女性の賃金を底支えすることが求められている」とし、今年は、最低賃金の大幅な引き上げを求めるとしています。