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新江ノ島水族館の“クラゲ”…新種だった!

2021年6月17日 15:28
新江ノ島水族館の“クラゲ”…新種だった!

神奈川県の新江ノ島水族館が世界で初めて「ギヤマンクラゲ」の繁殖に成功したのは1977年のこと。その、水族館ではおなじみとなった「ギヤマンクラゲ」が、実は新種だったということがわかりました。

■「クラゲ」に癒やされる

6月17日に撮影したという「ギヤマンクラゲ」の映像を新江ノ島水族館から提供していただきました。「ギヤマン」はオランダ語で「ガラスのように透明」という意味を持つそうです。直径8センチほどの傘の縁からたれている紐状のものがゆらゆらと漂う姿は、癒やされます。

■なんと!新種でした

新江ノ島水族館で世界初の「ギヤマンクラゲ」の繁殖に成功したのは1977年。江の島の海では毎年見られるといいます。

記者「調べてなかったんですか?」
新江ノ島水族館「気づかなかったんですね」

新江ノ島水族館、鶴岡市立加茂水族館、ロイヤルオンタリオ博物館(カナダ)、米国の海洋調査探検隊、ハワイ太平洋大学の共同研究で、新種だったとわかったというのです。

■既知種だと考えられてきた

新江ノ島水族館によると、これまで「ギヤマンクラゲ」は、北米で見られる「Tima formosa」という既知種だと考えられてきました。しかし、時が流れ、科学技術の進歩によって、遺伝子解析等を行った結果、これまでに見つかっていた「ギヤマンクラゲ」属とは違う新種だとわかったというのです。そして、新たな学名は「Tima nigroannulata」に。水族館の展示プレートの学名も変わりました。

■ギヤマンクラゲの口は?

和名は「ギヤマンクラゲ」で英名は「エレガントジェリー」日本の太平洋沿岸域に見られます。傘の内部はゼリー質で、直径8センチ。中央に垂れ下がっているのが口柄で先端が口だそうです。

■まだ知らないことがたくさん

新江ノ島水族館は、「身近なクラゲでよく知っているつもりでも、まだまだ知られていないことがたくさんあることを改めて実感しました」とコメントしています。

映像提供:新江ノ島水族館