第一三共 高齢者約4500人対象の臨床試験を開始
新型コロナワクチンを開発中の国内の製薬会社・第一三共は、3回目の追加接種で使用した際の初期の臨床試験で有効性が確認されたため、国内の約4500人の高齢者を対象にした、臨床試験を始めたと発表しました。
第一三共は、開発中の新型コロナワクチンを3回目の追加接種で使用した際の有効性について、初期の臨床試験で、ファイザー製やモデルナ製と同程度以上の効果を示すデータが得られたと明らかにしました。
この結果を受けて、国内の約4500人の高齢者を対象に、ファイザー製の追加接種などをする人と比較する試験を始めたということです。
第一三共は、未接種者を対象としたワクチンについても、中間段階の臨床試験で十分な免疫が誘導される結果が得られたということで、今年9月までに、最終段階の臨床試験を始める方針だということです。
また、追加接種用も含めて年内には承認を得て、実用化を目指すとしています。