新型コロナ感染者「全国すべての地域で増加傾向」~厚労省の専門家会議
新型コロナウイルスの感染状況を分析する厚生労働省の専門家会議は、感染者の今週先週比は1を上回り、全国すべての地域で増加傾向だと報告しました。
国立感染症研究所・脇田所長「増加傾向が続いて、この夏のような感染拡大につながる可能性がある」
厚労省の専門家会議は、感染者の今週先週比は1.40となり、全国すべての地域で増加傾向だと指摘し、特に、北海道では第7波のピークに迫るほどの高い水準だと報告しました。
また、会議では、来月初めには現在、主流となっているオミクロン株のBA.5から欧米などで拡大するBQ.1系統に79パーセント程度、置き換わるとの推計も示されました。
専門家は、「今後の新たな変異株への置き換わりはまだよくわからない」とした上で、「国内の免疫が減弱している中で経済活動が活発になり、今後も感染の拡大が続く可能性がある」として、オミクロン対応ワクチンの接種を早く進めることが必要だと指摘しました。