架空の業務委託費で会社に損害か ファンド運営会社元代表の男逮捕 東京地検特捜部
架空の業務委託費の名目で資金を不正に支出し、会社に損害を与えたとして、東京地検特捜部は29日、エネルギー分野のファンド運営会社元代表の男を逮捕しました。
特別背任などの疑いで逮捕されたのは、エネルギー分野への投資を行うファンド運営会社「IDIインフラストラクチャーズ」元代表の埼玉浩史容疑者です。
特捜部などによりますと、埼玉容疑者は2018年、知人の会社に架空の業務委託費の名目で2160万円を送金し、会社に損害を与えた疑いがもたれています。
また、2019年には埼玉容疑者が取締役を務めていた海外の別の会社でも、同様におよそ19万4000ドル、当時の日本円で2000万円あまりを不正に送金し、会社に損害を与えた疑いがもたれています。
特捜部は埼玉容疑者の関係先の家宅捜索で押収した資料などを分析し、実態解明を進めるものとみられます。