自民党の堀井学衆議院議員が、選挙区内の有権者に対して、秘書を通じて自身の名義の香典を渡すなどし、合わせて数十万円の違法な寄付をしていた疑いがあることが、関係者への取材で分かりました。

関係者によりますと、自民党の堀井学衆議院議員は、2022年頃、自身の選挙区である北海道9区の複数の有権者らの葬儀に、自身の名義の香典を秘書に持参させるなどして違法な寄付をしていた疑いがあるということです。寄付の金額は合わせて数十万円にのぼるとみられます。

公職選挙法では、政治家本人が出席して直接渡す場合をのぞき、選挙区内の有権者に香典を渡すことを禁じています。

特捜部は、自民党の派閥のパーティー券を巡る事件の捜査の過程で、今回の疑いを把握したとみられ、すでに堀井議員の元秘書らから任意で事情を聞いており、近く、捜査を本格的に進めるものとみられます。