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高崎山で初“メス”トップ…サル社会変化か

2021年7月30日 19:31
高崎山で初“メス”トップ…サル社会変化か

これまで、オスザルが「ボス」の地位を占めてきた大分市の高崎山で大きな異変が起きています。

    ◇◇◇

B群のメスザル・ヤケイは、年齢は8歳で、人間でいうと20代半ばですが、1953年の開園以来、初めてメスザルとして「群れのトップ」になったのです。

ヤケイが注目され始めたのは、ことし3月、母ザルとの喧嘩でした。ヤケイは、B群の婦人会会長だった母ザルを激しく攻撃し、メスザルのトップになったのです。

高崎山自然動物園・藤田忠盛さん
「最後は娘の方が圧倒して、(母ザルが)悲鳴を上げて逃げるような状況」

最近では、上位のオスザルが座ることが多い切り株の上で、エサをほおばる場面も見られます。

スタッフが近づくと─。

高崎山自然動物園・藤田忠盛さん
「もう向かってきている。すごい勢い。尻尾上げているのは、自分が偉いんだぞっていう、すごいな。メスで尻尾上げるのは非常に珍しい」

現在のボスザルなどが高齢化していることもあり、若きメスのヤケイが、群れのトップに躍り出ました。

高崎山自然動物園・下村忠俊さん
「私たちも正直なところびっくりしている。少しずつサルの社会も変わってきているのかもしれない」