厚労省「高額療養費制度」見直しの修正検討 長期的な治療の患者に配慮など
医療費の負担を軽減する「高額療養費制度」の見直しをめぐり、厚生労働省は、長期的な治療を受ける患者については配慮するなど、見直しを修正する検討を始めていることがわかりました。
毎月の医療費の自己負担額に上限を設けて、医療費の負担を軽くする「高額療養費制度」をめぐっては、現役世代の負担を減らすため、厚労省は今年8月から、患者の自己負担額の上限を引き上げるかたちでの見直しを決めています。
ただ、がん患者などからは、自己負担が増えるため「治療を断念しないといけない」などとして、見直しの撤回を求める声が上がっていて、福岡厚労大臣は7日、来週半ばにも患者らの団体と面会し、直接意見を聞くことを明らかにしました。
また、こうした反対意見をふまえ厚労省は、長期的に治療が必要な患者の自己負担額の引き上げについては、緩和することなども含めて、見直しを修正する検討に入っていることがわかりました。
最終更新日:2025年2月7日 15:06