異物混入「アナフィラキシーの可能性低い」
モデルナ製の新型コロナワクチンにステンレスが混入した問題で、日本ワクチン学会は「アナフィラキシーの原因になる可能性は低い」などとする見解を示しました。
日本ワクチン学会は、「ステンレスの微小片が接種されたとしても、全身的な症状を起こす可能性は低いと考えられる」とした上で、「接種直後のアナフィラキシーの原因になる可能性は低い」などとする見解を示しました。
日本ワクチン学会理事 JA静岡厚生連・静岡厚生病院田中敏博医師
「(ステンレススチールは)人工関節ですとか人工弁ですね。そういったものに使われるものですので、直接その成分が人間の体に害を及ぼすのは考えにくい」
田中理事は、異物の混入は非常にまれで、接種前に混入がないかチェックもしているとして「混入のリスクを恐れて、接種を控えるのはバランスが悪い」と述べました。
また、回収対象のロットのワクチンを接種した3人が死亡したことについては「検証と正確な情報を待ちたい。推測だけで怖い、危ないという方向性で進めないようにしたい」と述べました。