感染減少続く 観光地の人出“団体客”増加
東京では20日、新たに41人の新型コロナウイルスの感染者が確認され、4日連続で50人を下回りました。感染者の減少を受け、各地で制限の緩和が進む中、クルーズ船を使って観光客を呼び込む取り組みも始まります。
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東京・銀座にある居酒屋。東京都の認証を取得しているお店です。東京都は今月25日から認証を受けた飲食店に対して、時短営業や、酒類提供の制限を解除する方向で調整しているのです。
銀座升本・三保谷建介さん「撤廃されることは私どもとしては非常に歓迎をするところではありますけど」
現在、感染対策の点検、認証を受けた飲食店については、酒類の提供を午後8時まで、営業は午後9時まで認めている東京都。都内では感染者の減少が続き、医療提供体制も改善傾向にあることから、制限を解除する方向で調整しているのです。
20日、東京では新たに41人の新型コロナウイルスの感染が確認されました。都内の感染者は4日連続で50人を下回っています。
東京都では感染者の減少が続き、医療提供体制も改善傾向にあることから、酒類の提供を午後8時まで、営業は午後9時までとの制限を解除する方向で調整しているのです。
一方で認証を受けていない店には酒類提供の時間など、なんらかの制限を残すことを検討しています。すでに今月からは、店内で酒類の提供ができるようになっていますが、店からは不安の声も…。
三保谷建介さん「大企業であったり、会食を制限しているようなところも多くあると聞いておりますので、実際に解除になった後、客足が戻ってくるかどうか非常に不安なところはございます」
街の人は…。
会社員「待ってましたって感じです。(店の)選択肢が非常に広がってうれしいです」
会社員「個人的にはいいこと。多少(時間は)遅くまで行くと思います」
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神奈川県の観光地、鎌倉。緊急事態宣言の解除以降、人出の中身が変化してきているといいます。
鎌倉小町商店会・今雅史会長「10代後半から20代、若い方々中心だった人流が、団体ツアーであったり学生さんたちの修学旅行が、ちらほらみえるようになってきたので」
徐々に増えているという団体での観光客。まもなく紅葉シーズンを迎えるにあたり、家族連れやツアーによる団体客らが今後さらに増えると期待していました。
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感染者が減少する中、観光客を取り込もうとする動きも。神奈川県横須賀市では…。
「新たに公開される浦賀ドックです」
実はここ、1899年に建造され船の修理を行ってきた施設。
横須賀市文化スポーツ観光部 プロモーション担当・松本博文課長「横須賀の中心市街地からこの浦賀ドックまで、約35分で結ぶ周遊バスの運行でありましたり、あとは浦賀港、ペリー来航の地、浦賀港を舞台に、新たな浦賀港の観光遊覧船を運航したり」
23日から行われるのは、バスやクルーズなどを使い、歴史ある施設を周遊するというもの。
松本博文課長「1か所、2か所、3か所といろんなところを巡って、滞在時間を長くしていただきながら、横須賀の魅力を存分に体験していただきたいと」
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一方、千葉市では来月からこんな取り組みも。
千葉市経済農政局経済部 観光プロモーション課・竹田嘉仁課長
「習い事を通常の価格の50パーセント引きで受講できるというキャンペーン」
習字や学習塾などの習い事を半額で受講できるよう、経済的に補助するというもの。対象は千葉市に在住、または通勤・通学する人で、昨年度に続き2回目だといいます。その背景にあるのが…。
竹田嘉仁課長「一般の市民の方が外出自粛の影響で、習い事にはいけないという環境が続いていて」
また、事業者からも新規の利用者を得られていないとの声があがっているといいます。
この取り組みに参加する千葉市内の学習塾。現在、小学4年生から高校生まで、およそ70人が在籍していますが、2019年に比べ、人数的にも売り上げ的にも2割ほど少ないといいます。
進学塾ベルゲン・西出一信塾長「通いたくても費用がネックになっていたりとか、感染が怖いよとかで控えるということがあったと思いますので、費用のところのネック、そこを解消できて背中を押してくれるというのは、すごくありがたいことだと思います」
千葉市によりますと、すでに600以上の事業者がこの取り組みへの参加を表明しているということです。