“異常を知らせる内容ではなかった” 事故直前の陸自ヘリとの交信が明らかに
沖縄県の宮古島沖で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故で、事故直前にヘリと空港の管制官と交信した無線の内容が政府関係者への取材で明らかになりました。異常を知らせる内容ではなかったということです。
陸上自衛隊のヘリコプターは、6日の午後3時46分に航空自衛隊の宮古島分屯基地を離陸していますが、政府関係者によりますと、離陸の際、ヘリ側から宮古島の空港管制に「離陸しました」「海岸線を飛行します」との内容を伝えたということです。
その後、宮古島の管制圏を出るときにも「いま出ます」との無線が入り、その際、管制官は周波数を変えるように伝えたということです。
そして、行方不明となる2分前の午後3時54分ごろには、下地島の空港の管制官から「下地島の管制圏に入ったら、下地島の周波数で連絡ください」との内容が伝えられ、ヘリ側も「了解」と応じたということです。これがヘリとの最後のやりとりとなりました。
これらのやりとりは通常飛行する際の内容で、異常を知らせるものではなかったということです。