陸自不明ヘリ“レーダーから消える2分前に無線交信”
陸上自衛隊は消息を絶ったヘリコプターについて、「規則で定められた点検は実施していた」と説明しました。
陸上自衛隊によりますと、消息を絶ったヘリは、飛行時間が50時間に達するごとに実施する「特別点検」を、先月20日から28日まで実施したということです。その上で、実際に飛行して点検する「確認飛行」を1時間、実施したと明らかにしました。
その後、今回の任務のため、ヘリが所属する熊本県の高遊原分屯地から宮古島分屯基地まで、およそ4時間飛行したといいます。いずれの飛行も問題はなかったとみられます。
また、ヘリがレーダーから消えるおよそ2分前には、宮古島に隣接する下地島の空港の管制と無線で交信していたということです。
浜田防衛相は、沈痛な表情で次のように述べました。
浜田防衛相「事件発生当初から、夜を徹して現場周辺の捜索を行っておりますが、機体に搭乗していた第8師団長・坂本陸将ほか9名について、現在の発見にいたっておりません。行方不明になっている10名の人命の捜索に全力を尽くしてまいります」
現場では、自衛隊の艦艇と航空機も捜索にあたっています。