来年は“3連休増”お得に旅行するには?
全国的に新型コロナウイルスの感染状況が落ち着く中、これまでなかなかできなかった、旅行に出掛けたいと考えている人も多いのではないでしょうか。来年は連休も多いということで、各地の自治体による割り引きプランなどお得な旅行情報をまとめて解説します。
感染状況について、24日の都内の新たな感染者は5人で、今年に入って最も少ない人数となりました。23日が祝日だったため、検査件数が少なかったことも影響している可能性がありますが、感染者が少ない状態が続いています。
東京都の感染状況を分析する会議で、専門家は引き続き感染対策を続ける必要があると指摘しました。
国立国際医療研究センター 大曲貴夫医師
「年末年始に向けまして、会食の機会が増えることが予想されます。マスクを外したまま長時間、大人数で会話をすることによって、感染のリスクが高まることや、普段会っていない人との会食などは、新たな感染拡大の契機になる可能性があることを繰り返し啓発する必要があります」
◇
■来週はもう師走…「来年始めたいこと」は?
カレンダーを見ると、来週は師走に入ります。今年1年早かったなという感じもしますが、1年を振り返り、「来年はこんな年にしたい」という調査結果が発表されました。
博報堂生活総合研究所が先月、行った調査で、「来年始めたいこと」ということを聞いています。上位3位は次のようになりました。
1位 「運動・体操・筋トレ」
2位 「副業」
3位 「趣味・習い事」
外出自粛などによる運動不足を解消したい人は多いようです。
また、来年「やめたいこと」ということも聞いていて、次のような結果になりました。
1位 「無理しての人付き合い」
2位 「無駄遣い・衝動買い」
3位 「スマホの使い過ぎ」
■旅行欲高まる?来年、3連休は“9回”
続いて、「来年お金をかけたいこと」を聞いたところ、1位は「旅行」(31.7%)となりました。「今年お金をかけたもの」の5.9%と比べて25.8ポイント増と、断トツで増加しています。やはり、ずっと我慢してきた旅行欲が一気に押し寄せているのかもしれません。
続いて、5位までは次のようになっています。
2位 「外食」 25.3%
3位 「貯金」 24.1%
4位 「趣味」 20.1%
5位 「ふだんの食事」 18.3%
一方で、5位の「ふだんの食事」は、今年は32.5%と1位だったのが、来年は14ポイント以上も減っています。
巣ごもりの反動なのか、外出や人に会うことにお金をかけたいという「外向き消費」への意欲が高まっていることが読み取れます。
ただ、旅行に行くには祝日・休日などの日並びが重要になります。来年はカレンダー上でも、旅行にはうってつけなのです。
来年のカレンダーでは、3連休は9回タイミングがあります。今年は東京オリンピック・パラリンピックがあって、連休は正月除いて5回しかなかったのですが、来年は今年より旅行できるタイミングは増えることになります。
4月末からのゴールデンウイークは、5月3~5日が3連休で、2日と6日を休めば10連休も可能になります。
旅行好きな人にはわくわくするような日並びとなりますが、その頃も、今のように感染状況が落ち着いているといいですね。
■はじまる「県民割」“観光客を分散”工夫の県も
少しでもお得に旅行するため気になるのが、政府のGoToトラベルです。感染状況次第ですが、早ければ、1月下旬の再開が検討されていて、このままいけば2月の3連休にはお得に旅行できるかもしれません。
GoToに先駆け、各地ではすでに県民が県内旅行をするときの割り引き、いわゆる「県民割」が始まっています。関東地方の県民割は、茨城や栃木、千葉では先月から、群馬、埼玉では今月から始まっています。
さらに、神奈川では、来月1日、つまり来週から「かながわ県民割」が始まります。しかも神奈川では観光客を各地に分散させる狙いで、ある工夫をしています。
神奈川県内の地域を、観光地として人気の横浜・鎌倉・箱根の「定番エリア」と、それ以外を「再発見エリア」に分けて、割引額に差をつけています。「定番エリア」に宿泊旅行すると、割引額は3000円ですが、「再発見エリア」だと5000円割引になります。
日帰り旅行でも、「定番エリア」は1500円割引になるのに対し、「再発見エリア」では2500円割引になり、差をつけています。これを機会に、あまり知られてない場所の魅力を再発見してもらおうという狙いもあるそうです。
今のところ「県民割」について空白の東京も、都民の都内旅行を支援する「都民割」の再開が検討されていることがわかりました。開始時期は、国のGoToと合わせることなども検討しています。
去年の「都民割」は、都民が都内に宿泊旅行する場合1人1泊あたり5000円補助、日帰りだと1回2500円補助されました。ただ、発売後すぐに対象プランが売り切れ、感染拡大もあって、わずか1か月ほどで停止に追い込まれました。
今回再開されたら、前回と同じ金額を補助する案をベースに検討されているということです。
◇
行動制限が緩和されて、これまでぐっと堪えていた旅行や外食などへの欲望が一気に噴き出してしまいそうですが、リバウンドを避けるためにも、基本的な感染対策はしっかりと続けながら、外出や人との交流を楽しみましょう。
(2021年11月25日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)