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部屋の上手な換気方法 3つのポイント

2021年12月7日 19:10
部屋の上手な換気方法 3つのポイント

寒くなってきて、窓をしめっぱなしにしがちですが、新型コロナウイルスの感染対策として、部屋の換気には気をつけたいです。また、エアコンによる乾燥も気になります。対策のポイントをお伝えします。

■日本で3例目となるオミクロン株感染者

6日に確認された日本で3例目となる新型コロナのオミクロン株感染者についてです。

厚生労働省などによりますと、日本で3例目となる感染者は、イタリアに滞在歴のある30代の日本人男性です。日本人の感染が分かったのは初めてです。

どういった経緯で入国したのでしょうか。イタリアのローマからドイツのフランクフルトを経由し、今月1日、羽田空港に到着したということです。男性は、今年7月と8月にモデルナ製ワクチンを接種していたということです。

厚労省は、同乗していた客41人を濃厚接触者として自治体とともに健康観察をしています。

基本的な感染対策は、しっかりとしていく必要があります。


■3つの上手な換気のコツ

感染対策の1つ、換気についてお伝えします。

寒さが増しますので、暖房をつけているのに部屋が冷えてしまうから窓を開けて換気するのはつらいですが、冬場の上手な換気のコツがあります。

まず1つ目のポイントは、帰ってきたらまず「暖房をつける」です。

夏は帰ってきた時は、まず窓を開けて換気をしましたよね。しかし冬は、帰ってきたら、まずは暖房をつけて部屋がしっかり暖まってから窓を開けて換気します。そうすることで、窓を開けて冷たい空気が入ってきても暖房で「床、壁、天井の熱」を感じられます。窓を開けて換気しても、部屋の温度が下がりにくくなります。帰宅時間に合わせて、タイマーで部屋を暖めておくのもいいですね。

2つ目のポイントは「短い換気を短い間隔でする」です。

エアコンなどを扱うダイキン工業によると、夏場の換気の目安は「1時間に5分を2回」と言われていますが、冬場は「5分より少し短めの換気を2回」が目安です。室内と外の温度差が大きければ大きいほど、たくさん空気が入れ替わりますので、冬場は短い時間でも換気できます。

3つ目のポイントは「エアコンから離れた窓を開ける」です。

エアコンは窓の近くに設置されていることが多いですよね。その近くの窓を開けて換気するより、なるべく離れた窓を開けるようにします。すると、暖かい空気が屋外に出にくくなるし、電気代の節約にもつながります。


■エアコン使っていると気になることは?

エアコンを使っていると、どんなことが気になるでしょうか。ダイキン工業が冬場のエアコン利用で困っていることをアンケートしたところ、1位は「乾燥」です。肌、のど、目、髪の乾燥を気にされるという人が多かったです。

エアコンを入れても「寒い」「温度ムラ」があるなんてお悩みもあります。

まず、冬に推奨される室内の温度・湿度の目安は「温度18℃以上、湿度40%以上」です。

ただ湿度が60%を超えると、カビやダニが繁殖しやすくなるし、結露も気になるでしょうから、その間くらいに保つといいということです。

湿度を上げると、温度は同じでも暖かく感じるそうです。

表面温度を可視化できるサーモグラフィーを使って調べると、室内の温度は同じ25℃にしたとき、湿度25%の時と比べて、湿度55%にしますと顔が赤くなっています。つまり、表面温度が高くなっています。加湿して体感温度を上げることで、エアコンの設定温度を控えめにできます。そうすると省エネ効果も期待できるということです。


■加湿方法もいろいろ

加湿方法もいろいろあります。加湿器や加湿空気清浄機を使う、また、洗濯物を部屋干しするという方法も効果があります。

加湿器や加湿空気清浄機の置く位置について、それぞれメーカーに聞きますと、加湿空気清浄機(ダイキン工業)の場合は、エアコンの向かい側の壁を背にして置くと、効率的に部屋全体に湿度も広がるし、空気も動くため部屋の温度ムラも解消できるそうです。

空気清浄機能のない加湿器(ダイニチ工業)の場合は、エアコンの温風が加湿器本体に当たらず、加湿器から出る湿った空気に当たる場所がベストということです。エアコンの風が加湿した空気を運んでくれて効果的だそうです。また、床に直に置くより、少し高さのあるところに置く方が、床が濡れずに、顔などの高さにも湿気が広がるとのことです。

逆に、「加湿器や加湿空気清浄機を置かない方がいい場所」というのもあります。窓のそばです。結露しやすく、カビの原因などになるということです。

コロナ下で3度目の冬となりますが、引き続き、感染対策をしっかりやっていきましょう。

(12月7日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)

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