横断歩道に三脚立てて…イルミネーション撮影で横行する危険な行為 路上駐車や騒音も
クリスマスも近づき、街でイルミネーションを見る機会も増えてきましたが、いま、一部の見物客による危険な撮影行為が問題になっています。中には横断歩道に三脚を置いて撮影する人もいました。
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26日夜、東京・六本木は雨の中でも、にぎわっていました。たくさんの人が集まる理由は…
関西から来た大学生(20代)
「イルミネーションと東京タワー。組み合わせがなかなかないので」
イルミネーションの間に東京タワーが見える写真を撮るため、横断歩道で立ち止まる人が続出。
警備員
「信号変わりますよ、渡ってください」
「立ち止まらずお進みください。横断歩道以外、絶対出ないでください」
「プリーズビハインド(後ろに下がって)!」
通行の妨げになるうえ、信号が変わってもその場に居続け、事故につながる危険性もあります。車道に三脚を立てる人や、車道のど真ん中で写真を撮っている人もいました。
韓国から来た観光客
「みんなが渡ったから渡って撮りました。彼らは何回も繰り返しています。私は1回だけです」
「他の人は何回もやっている」と主張していました。
ただ、落ち着いて楽しみたい人には、やはり迷惑な行為です。
母(40代)
「少しだけ興ざめな感じもある。そこ(横断歩道)がきれいに撮れるのは、いま渡ってきて思ったが、止まってまで(撮影して)いいのかなって…。ここから見える範囲で撮ろうねって」
子どもの目から見ても…
小学5年生
「横断歩道で止まるのは、ちょっとやな感じ」
大人をよそに、歩道の安全な場所から撮影。
──ここ(安全な場所)からでも良い写真撮れる?
小学5年生
「うん!」
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迷惑行為は各地で起きています。大阪の冬の風物詩、御堂筋のイルミネーションでは、イルミネーション見たさに集まった車による“騒音トラブル”が絶えません。
近隣住民
「ブウン!っていう音の車がいっぱい。スーパーカーみたいなのが。車とかバイクの集団が、このへんいっぱいたむろしている」
さらに、御堂筋は「全面駐車禁止」だといいますが、ルールを守らない“路上駐車”もありました。
路上駐車して撮影していた人は…
「車にいっぱい反射していたらいいかなと」
――何が反射していたら?
「イルミネーション」
車に光が反射する様子を写真におさめたかったといいます。警備員の存在を伝えても…
「いますね。(警備員が)いないところをずっと探して、ぐるぐるした」
警備員が近づくと、去って行きました。
大阪府は「大阪の夜を気持ちよく満喫していただくためにもマナーを守ってほしい」と呼びかけています。