電動キックスケーター“規制緩和”1か月 危険な運転やルール理解不足も… 愛知県警が取り締まり
記者(愛知・名古屋市)
「かなりのスピードが出ているように見えます」
電動のキックスケーターが赤信号の交差点を駆け抜け、歩道に進入していきました。
親子
「今、通りましたね。怖いなあと思いました。もう、ものすごいスピードで通ってたんで」
先月1日、電動キックスケーターは最高速度20km/hなどの基準を満たしたものであれば、16歳以上なら免許証がなくても利用できるようになりました。街で見かける機会も増え、中でも20代から30代を中心にレンタルでの利用が広がっているといいます。
こうした中で相次いでいるのが危険な運転です。事態を受け、愛知県警が乗り出したのは、電動キックスケーターなどの大規模な取り締まりです。
早速、男性が取り締まりを受けました。
警察
「これは扱いとして、一般の原付と同じ扱い」
男性
「“特定なんちゃら”ではないんですか?」
警察
「特定小型原付というのは、まず20キロまでしか速度が出ない。幅が60センチ以内、これはナンバーもない」
ルールを勘違いしていたのか、車両に必要なナンバープレートやバックミラーなどの取りつけが不十分でした。
免許証が不要になり便利になった反面、ルールを正しく理解できていない利用者が続出しています。歩道を走る場合は時速6キロ以下と義務づけられていますが、それを上回るスピードで走行する人もいます。ルール違反は大事故にもつながりかねません。
JAF愛知支部は、時速20キロで走る電動キックスケーターと歩行者が衝突した場合の実験映像を公開しました。キックスケーターと衝突すると、歩行者が転倒し、後頭部を激しく地面にたたきつけられてしまいました。
警察は、交通ルールを正しく理解して電動キックスケーターを使用するよう呼びかけています。