マッチングアプリきっかけのSNS型投資・ロマンス詐欺では「Pairs」が最多 警察庁が初めて指摘
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2024年、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害が急増し、警察庁はSNS型投資・ロマンス詐欺にマッチングアプリが使われるケースでは、特に「Pairs」経由の被害が多くなっていると指摘しました。特定のマッチングアプリについてこうした指摘を行うのは初めてのことです。
警察庁によりますと、2024年のSNS型投資詐欺の被害額は約871億円で前年比約3.1倍に、ロマンス詐欺の被害額は約397億円で前年比約2.2倍に急増しました。
ロマンス詐欺ではマッチングアプリがきっかけとなるケースが多く、特に「Pairs」はマッチングアプリが利用されたSNS型投資・ロマンス詐欺のうち約36%を占め、突出して多くなっているということです。
捜査幹部は、「ユーザー数が他のアプリに比べて多いうえ、米企業の傘下で国内外問わず知名度が高いことが犯罪グループに狙われる一因だとみられるが、突出して多いことの説明はつかない」としています。
日本テレビは「Pairs」を運営する株式会社エウレカにコメントを求めましたが現在までに返答はありません。
マッチングアプリ経由の詐欺では、たとえばアプリで知り合った女性に恋愛感情を抱いたところで、「恋人になって一緒に暮らすためのお金を稼ぎたい」などとしてFX投資を勧められ、指定する口座に現金を振り込んでしまった事例などがありますが、警察庁はマッチングアプリ内でのやりとりで完結せず非常に早い段階でLINEに誘導される場合が多いとして注意喚起しています。
また2024年の特殊詐欺の被害額は約721億円で、2004年の統計開始以降過去最多となりました。特に振り込み上限額を高額に設定できるインターネットバンキングで振り込ませる手口の増加が被害額増加の一因とみられ、中には被害者にインターネットバンキング機能のついた口座を開設させる事例まで確認されているということで、警察庁が注意を呼びかけています。