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千葉県でも道路陥没 埼玉・八潮市は“想定外”連続し救助難航…節水呼びかけ続く

2025年2月11日 19:54
千葉県でも道路陥没 埼玉・八潮市は“想定外”連続し救助難航…節水呼びかけ続く

埼玉・八潮市の道路陥没事故から11日で2週間。男性運転手の救助は未だに具体的な見通しが立っていません。そうしたなか、11日に千葉県でも新たに道路の陥没が発生しました。

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11日未明、千葉・大網白里市で住宅地を通る道路が陥没しました。警察によりますと、穴は直径およそ5メートル、深さ1.5メートルほどです。“水道管の破裂”が原因とみられています。地面から噴き出した水が住宅に打ち付け、滝のように流れていました。

近隣住民
「最初、ゴーと音がして何かなと思って窓を開けたけど、雨は全然降ってないし、とにかくすげえな」

――水はどこまで上がった?

「隣にある2階建てのアパートの屋根を飛び越えて」

その高さは一時、10メートルほど。向かいにあるアパートにも打ち付けました。

防犯カメラに残っている映像では、午前3時すぎに雨が打ち付けるような音が聞こえ始めました。その後、上から水が落ちてきてカメラに降りかかりました。

噴き出した水の勢いで屋根の一部が破損しましたが、ケガ人はいないということです。

近隣住民
「埼玉の事故があった。ああいったことにならなきゃいいなと」

   ◇

その埼玉・八潮市の道路陥没事故は、発生から11日で2週間となりました。転落したトラック運転手の安否は今も分かっていません。

現場から700メートルほど離れた歯科医院では、陥没現場の下に通信ケーブルが通っているため、電話がつながらない状況が続いていましたが、先週末に復旧したといいます。

田中歯科医院 田中栄一郎院長
「ベルが鳴るのが当たり前の環境だった。だから鳴り出した時は『おお鳴った』と思わず声を出した。早く普通になってほしい。仕事上だけでなく、みんなが普通に生活」

ただ、何よりも願うのは、運転手の救助です。

田中歯科医院 田中栄一郎院長
「早く出てきてほしい。あまりにもかわいそうで」

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1月28日に発生した陥没事故。崩落が続き、救助隊員がケガをするなど、“想定外の連続”が救助を難航させています。

記者(11日)
「かなり水が湧き出ています」

この水も“想定外のひとつ”です。下水とみられる水がさらなる崩落の危険性を高めています。

現場には12の市と町を通る下水が流れ着くため、およそ120万人に今も節水が呼びかけられています。

八潮市民
「思い切り蛇口がひねれない。毎日お風呂に入りたいけど1日おきにしたり」

陥没現場から1キロほど離れた場所にある八潮市内のスーパー。入り口を入ると、すぐ目の前に節水に使うためのグッズを並べたブースができていました。割り箸や紙皿など、少しでも洗い物を減らすための商品がずっと売れている状態が続いているということです。

――陥没の影響で節水が呼びかけられているが?

八潮市民
「すごく協力しています。皿にラップを敷いてその上に紙を敷いておかずをのせて。洗わないようにしている」

市内の飲食店も紙皿を使って節水に協力。人命救助のため、理解は得られているといいます。

カラチの空 ザヒット・ジャベイド店長
「なるべくできる限りのことを何か月かかっても協力します。みんなが協力してほしい」

最終更新日:2025年2月11日 19:54