2歳義理の娘“暴行死”控訴審、父親に逆転無罪 大阪高裁「虐待加える事情見いだせない」
当時2歳の義理の娘に暴行を加え、死亡させた罪などに問われた父親の控訴審で、大阪高裁は懲役12年とした一審判決を取り消し、逆転で無罪を言い渡しました。
今西貴大さんは2017年、当時2歳だった義理の娘・希愛ちゃんの頭に何らかの方法で衝撃を加え、死亡させた罪などに問われていました。
今西さんは一貫して無罪を主張した一方、検察は「外部からの強い暴行で死亡した」と指摘し、一審の大阪地裁は「暴行を加えられるのは被告以外に考えられない」として、懲役12年の判決を言い渡していました。
控訴審でも今西さんは無罪を訴え、裁判は結審し、今年7月には大阪高裁が保釈を認めていました。
28日の判決で、大阪高裁は「被害者に外傷の痕跡はなく、暴行の有無は明らかではない。虐待を加える事情も見いだせない」として、懲役12年とした大阪地裁の判決を取り消し、逆転で無罪を言い渡しました。
今西貴大さん「今は真実がわかったことに安堵(あんど)しています。独房で過ごした5年半、くじけず戦い続けてよかったと実感」
一方、大阪高検は「判決内容を精査した上で適切に対応したい」とコメントしています。