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日本初の月面着陸 探査機SLIM、通信再開 太陽電池の発電開始か

2024年1月29日 10:32
日本初の月面着陸 探査機SLIM、通信再開 太陽電池の発電開始か

日本初の月面着陸を果たした月面探査機SLIMとの通信が再開したことがわかりました。太陽電池による発電が開始されたとみられます。

機体に搭載されたカメラで撮影した月面の様子も公開されました。

JAXA=宇宙航空研究開発機構は、今月20日に日本初の月面着陸に成功した月面探査機SLIMについて、28日午後11時頃から通信が再開されたことを明らかにしました。

SLIMは月面着陸時に逆さまになったような状態で着陸したため、機体側面の太陽電池に光が当たらず、発電していない状態でしたが太陽の当たる向きが変わったことで発電が開始され、電力が確保できたものとみられます。

着陸直後はバッテリーで電力を確保し必要なデータを地上に送っていましたが、太陽電池が発電することを見込み、バッテリーの残量を12%残した状態で電源が停止された状態でした。

SLIMは通信再開後、機体に搭載されたカメラで月面の岩石の様子を撮影。今後も通信が行えるタイミングで引き続き月面の観測を行っていくといいます。

JAXAは今後、SLIMが収集したデータの解析を行うことで、月の成り立ちの解明につなげていきたいとしています。