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JAXAマネージャ「100点満点」 月面探査機SLIM「ピンポイント着陸」に成功

2024年1月25日 18:16
JAXAマネージャ「100点満点」 月面探査機SLIM「ピンポイント着陸」に成功

今月20日に日本初の月面着陸を果たした月面探査機SLIMが目標地点への「ピンポイント着陸」に成功していたことがわかりました。

JAXA(=宇宙航空研究開発機構)は25日の会見で、日本初となる月面着陸に成功した月面探査機「SLIM」について、目標地点から東側におよそ55メートルの位置に着陸し、誤差100メートル以内の「ピンポイント着陸」に世界で初めて成功したと発表しました。

また、SLIMが降下中に撮影した月面の画像や、SLIMから切り離された月面ロボットが撮影した着陸後のSLIMの様子もあわせて公開されました。

JAXAによりますと、SLIMは降下中、上空50メートルあたりで、2つあるメインエンジンのうちの1つに異常が発生したため、逆さになったような状態で月面に着地したとみられるということです。

その結果、現時点でSLIMは機体側面の太陽電池に光が当たっておらず、電源停止の状態ですが、今後、太陽の当たる向きが変わることで太陽電池が発電することが見込まれていて、追加でデータを収集できることを期待しているということです。

SLIMの月面着陸プロジェクトに20年間携わってきたJAXAの坂井真一郎プロジェクトマネージャは「今回のピンポイント着陸について100点満点と私は考えています」「誰もできなかったことを実現し、 降りられるところに降りるのではなく、降りたいところに降りることができるんだということを実証し、新しい扉を開いて、これまでできなかったミッションができるようになることが、今回の大きな意義」とコメントしました。

JAXAは今後、追加のデータを収集することで、月の成り立ちの解明にもつなげたいとしています。