21日、警察庁は、安倍元首相銃撃事件を受け設置された警護・警備に関する検証チームが聴取した当日の警備状況について、国家公安委員会に報告しました。

今月8日に安倍元首相が銃撃され死亡した事件を受け、警察庁は先週、警護・警備に関する「検証・見直しチーム」を設置し、警護・警備の体制や配置などについて、来月中に検証結果を取りまとめ、公表することにしています。

警察庁によりますと、検証チームは14日から奈良県に派遣されていて、現地で奈良県警の幹部や当時現場にいた警察官などから警護員の役割分担や警戒の状況などについて聞き取りを行ったということです。

21日に開かれた国家公安委員会では、検証チームが聴取した当日の警備の配置状況が報告されました。

その上で、二之湯智国家公安委員長は「国家公安委員からは非常に厳しい意見が出た。意見を踏まえて、警察庁としてこれからの警備・警護体制をしっかりとしていきたい」などと述べました。