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天皇皇后両陛下・愛子さま 能登半島地震の“ご進講” 愛子さまは初の“宮中昼食会”にも同席

2024年2月17日 12:04
天皇皇后両陛下・愛子さま 能登半島地震の“ご進講” 愛子さまは初の“宮中昼食会”にも同席
天皇皇后両陛下・愛子さま能登半島地震の「ご進講」

2月6日、天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは、御所に気象庁の森隆志・長官と内閣府防災担当の髙橋謙司・政策統括官を招き、能登半島地震の状況について話を聞かれました。このニュースについて、日本テレビ客員解説員の井上茂男さんに聞きました。

■天皇皇后両陛下・愛子さま 3人で聞かれた能登半島地震の“ご進講”

天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは、2月6日午後、お住まいの御所に気象庁の森隆志・長官と内閣府で防災を担当する高橋謙司・政策統括官を招き、能登半島地震の状況について話を聞かれました。およそ2時間、救助活動やインフラの復旧状況などについて説明を聞き、災害対応に当たる関係者に「お体に気をつけながら続けていただきたい」とねぎらいの言葉をかけられたそうです。日本赤十字社への就職が内定した愛子さまは、ボランティアについて質問するなど、関心を持たれていたということです。

――井上さん、このニュースをどのように受け止められましたか?

およそ2時間ということですので、被害の状況や現地の様子をじっくり聞き、いろいろ質問されたのだろうと思ってニュースを聞きました。

地震の発生から約1か月。関係者に負担をかけることがないよう、タイミングを見ながらセットされた「ご進講」だと思いました。宮内庁によると、両陛下は、道路網の寸断による救出・救護活動の難しさや、集落の孤立、水道施設が大きな被害を受けて断水が長期化していること、避難所などのトイレ問題など、現地の厳しい状況を深く案じられているそうです。

天皇陛下の「水問題」の取り組みは知られていますが、この「水問題」で、安全な水やトイレのことは大きな比重を占めていて、非常にご関心が強い分野です。それだけに、多くの関係者からいろいろ詳しく話を聞きたいところでしょうが、負担をかけてはいけないと、タイミングを待たれていた陛下の気遣いを感じます。被災地を見舞われたい気持ちもお持ちと聞いていますが、これも警備等で現地に負担を強いないよう、慎重に時期を探られているようです。

――天皇皇后両陛下のお気持ちで1月2日の一般参賀も取りやめられていますから、お二人のお気持ちというのは本当に多くあるのだろうなと思います。今回の「ご進講」には、就職が内定した愛子さまも同席されていましたね。

■愛子さま 初めて“宮中昼食会”に出席

愛子さまは、2月9日、外国の賓客をもてなす宮中の昼食会にも初めて参加されました。宮内庁によれば、愛子さまはケニアの大統領に現地の公用語のスワヒリ語で挨拶し、会食中の歓談も英語で話されていたそうです。

今回の昼食会は、秋篠宮妃紀子さまが体調の問題で欠席されることを踏まえての出席でしたが、愛子さまは来月には学習院大学を卒業されますので、成年皇族としての活動が徐々に始まっている、という印象です。
ケニアの大統領は、愛子さまに“ぜひケニアに”と話したそうですが、ケニアに限らず、愛子さまが外国との友好親善を担われる日も近いだろうと思います。楽しみですね。

――楽しみですね。初めて参加されたと思えないほど自然体でお話をしていらっしゃいましたよね。皇后雅子さまから外交官時代のお話とか聞いて臨まれたのかなとも思いましたけれども、今後の愛子さまのご活躍が楽しみですね。

【井上茂男(いのうえ・しげお)】
日本テレビ客員解説員。皇室ジャーナリスト。元読売新聞編集委員。1957年生まれ。読売新聞社で宮内庁担当として天皇皇后両陛下のご結婚を取材。警視庁キャップ、社会部デスクなどを経て、編集委員として雅子さまの病気や愛子さまの成長を取材した。著書に『皇室ダイアリー』(中央公論新社)、『番記者が見た新天皇の素顔』(中公新書ラクレ)

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