宝塚劇団員死亡「上級生からパワハラあった」代理人弁護士が会見
今年9月に死亡した宝塚歌劇団の劇団員の遺族の代理人弁護士が会見を行い、劇団内で「上級生からパワハラがあった」などと訴えました。
今年9月、宝塚歌劇団の宙組に所属する25歳の女性の遺体が兵庫県宝塚市のマンションの敷地内で見つかりました。
10日午後、女性の遺族の代理人弁護士が会見を行い、劇団での長時間労働などに加え、上級生からのパワハラ行為によって心身の健康を損ない死亡したなどと訴えました。
代理人弁護士によりますと、女性は上級生に「下級生の失敗は、すべてあんたのせいや」「ウソつき野郎!」などの暴言を受けたほか、公演に向けた膨大な稽古や雑用によって長時間労働が続きましたが、劇団側は事態を把握していたにもかかわらず、適切な対応を行わなかったということです。
こうしたことを受け、遺族は劇団と阪急電鉄に謝罪と適切な補償を求めています。
宝塚歌劇団は先月20日、公式ホームページで「外部の弁護士の方々による調査チームにおいて関係者へのヒアリング等を行っておりますが、調査にはまだ相応の時間を要する状況です」などと発表していました。