2002年に北朝鮮で行われた日朝首脳会談にも出席した安倍元総理大臣が死亡したことを受け、北朝鮮による拉致被害者家族で横田めぐみさんの母・早紀江さんと家族会代表で弟の拓也さんがコメントを発表しました。

安倍元総理の訃報を受け、横田早紀江さんと横田拓也家族会代表がコメントを発表しました。


■横田早紀江さんコメント

「あまりにも恐ろしいことが起きて、非常に悲しくてどうしようもなく、うちのめされています。安倍さんは拉致問題を解決したいと長い間言い続け、アメリカをはじめとする各国に対しても協力を得ようと頑張ってくださっていた。亡くなられたのは非常に残念だ。このような世の中になり、本当に嫌になってきます」


■横田拓也さんコメント

「数分前に訃報を知り、本当に残念で悲しくて言葉にならない。私達の親の世代が苦しんでいた時から手をさしのべて、国際社会にも働きかけを行い、 日米の中でもこの拉致問題を捉えてやっていただくことができたし、日本の求める要求の水準をキム・ジョンウン委員長に伝えることができたのは安倍元首相の力添えであり、心から感謝しているし、今回の訃報に接し、心からお悔やみを申し上げます」

安倍元総理は、今年3月に行われた拉致被害者・田口八重子さんの兄で、去年亡くなった飯塚繁雄さんのお別れ会にコメントを寄せるなど、総理大臣を辞任した後も拉致問題の解決にむけ取り組んでいました。