医療現場で人手不足救う…“看護補助者”の仕事に密着
医療現場で人材不足が叫ばれるなか、役割が期待される「看護補助者」に密着しました。
「手袋を取ります」「はい」
先輩の指導を受けながら仕事をするのは1か月前から「看護補助者」として働いている小俣さん。
「このお仕事は患者さんだけではなくて一緒に働く看護師さんのサポートもできる」
看護師の指導のもと看護師の業務を支えていてこの病院には77人の看護補助者が在籍しています。
「一緒に働く看護師さんにすごい助かったよとか、ありがとうって言っていただけるのがすごく励みになる」
看護補助者は「医療従事者」でありながら医師や看護師と違い免許や資格がなくても働けます。
そのため、こんな人も。
「(前職は)航空自衛官やってました」
医療とは関係のない職種で働いていた小林さん。定年後、看護補助者として働き始めたといいます。
そんな小林さんがこの日はじめに行ったのが車いすの点検です。
「ゆがみとかそういうのがないかを確認して、患者さんが安全に座れて移動できるかというのを確認してます」
終わるとすぐに別の場所へ。
急いで、患者が退院したばかりの部屋の清掃に取りかかります。
この日は午前中だけで点滴スタンドの点検、清掃や注射針などの補充なども手際よく行いました。
「様々な作業、仕事を通じて医療に貢献できてるという実感が得られる」
「資格がなくてもできるというところで誰でもチャレンジできる」
高齢化がすすむなか、ますます人手不足が深刻になることが懸念されている医療現場。資格がなくても働ける看護補助者のさらなる活躍と広がりが期待されます。