13日から高齢者の免許更新が厳格化“返納”増加か… 注目される電動車いす型の乗り物
75歳以上の高齢者が免許を更新するときのルールが13日から厳しくなるのを前に、電動車いす型の乗り物が注目されています。
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東京・渋谷区で12日、電気で動く車いす型の乗り物のイベントが開催されました。タレントの関根さん親子も参加しました。
関根麻里さん
「私からのプレゼントは、WHILLです」
関根勤さん
「WHILL?これは私、いただけるんですか?」
司会者
「そうなんです!」
関根勤さん
「えー」
このイベントの背景にあるのは、13日から施行される改正道路交通法です。実は75歳以上の高齢者が自動車の免許を更新するときのルールが厳しくなるのです。
過去3年間に信号無視や逆走などの違反歴があるドライバーは、新設された「運転技能検査」の受験が義務になります。検査では、段差を乗り上げて1メートル以内に停止できるかなどの実車試験が行われます。不合格になると免許は更新できません。
試験をクリアできず免許証を返納せざるをえない高齢者が増えるかもしれないため、免許を返納した高齢者の移動手段として電動車いす型の乗り物が注目されているのです。
記者が実際に乗ってみました。
記者
「特殊な形のタイヤが横にも回転するため、狭いスペースで方向転換ができます」
安全に走行するため最高速度は時速6キロ。手元のスティックを傾けて操縦します。
WHILL日本事業本部・池田朋宏執行役員
「我々の近距離モビリティのマーケットというのは免許返納後の移動手段」
高齢者の新たな乗り物として利用が広がるか、市場の開拓を目指します。