リニアトンネル工事 周囲の地盤低下問題 約2か月で倍以上の低下拡大を確認 「ドアが開きにくい」などの申告は約10件 JR東海
岐阜県瑞浪市で、リニアのトンネル工事現場近くの地面が低下している問題で、JR東海は、最も大きい地面の低下が8月に比べて約2倍の4.9センチに達していることを明らかにしました。
JR東海によりますと、瑞浪市のリニア中央新幹線のトンネル工事現場近くでは、今年8月時点で2.4センチ地面が低下していましたが、同じ地点で10月21日にはおよそ2倍の4.9センチに拡大していることが確認されたということです。
同じ地点は低下傾向が続き、9月には3.7センチでした。
また、低下が確認された地点数も8月には12カ所、9月には14カ所、今月には17カ所と増えているということです。
この結果はきょう岐阜県庁で開かれた岐阜県環境影響評価審査会地盤委員会で示され、特に盆地の西側で低下傾向が続いていることを報告しました。
委員会の後JR東海の担当者はリニア工事の影響の可能性を認めながら「ドアが開きにくいなどの申告を全体でおよそ10件受けている」と明らかにしました。
委員長の神谷浩二岐阜大教授は沈下の予想を住民に示すよう求めています。