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忘年会幹事たちの“秘策” 「社長自ら幹事」「家族同伴OK」あの手この手で出席しやすく 予約状況はコロナ前まで回復でも…今年は“プライベート志向”“少人数”な忘年会が人気

2024年12月10日 12:00
忘年会幹事たちの“秘策” 「社長自ら幹事」「家族同伴OK」あの手この手で出席しやすく 予約状況はコロナ前まで回復でも…今年は“プライベート志向”“少人数”な忘年会が人気
今年も忘年会シーズン到来

2024年も残りわずかとなりました。各地では“年末ならでは”のイベントが行われていますが、年末といえばなんといっても忘年会! しかし、今年は忘年会にちょっとした“異変”が起きているようです。

“職場じゃない”忘年会が増加中!?

今年も忘年会シーズンがやってきました。名古屋市中区にある飲食店「道南農林水産部 新栄店」では、たっぷりの海の幸とビールを楽しむ人たちの姿がありました。

忘年会の予約状況はどうなのでしょうか…。

道南農林水産部新栄店 岩瀬大助店長:
「100席は優に超えてくるぐらいの予約は入ってきています。(コロナ前と)変わりはなく、戻ってきているなという印象を受けます」

今週の予約表を見せてもらうと、すでにびっしり埋まっていました。

忘年会のにぎわいは戻ってきましたが、店はある変化を感じていました。

道南農林水産部新栄店 岩瀬大助店長:
「仲間内での宴会は増えたかもしれない。私服の方が多いイメージ」

職場でそろって参加という従来のスタイルから変わってきているというのです。

実際に、お客さんや街ゆく人たちに話を聞いてみると、「プライベート(の集まり)の方が楽しいは楽しいよね」「やっぱり上とか下に気を遣ってやってると疲れちゃうなと思うので」「一応仲間内とかではやる予定があるんですけど、会社では今回ないみたいで」という声が多く聞かれ、“職場で”“大人数で”“まとまって”という忘年会は減っているようです。

それを裏付けるようなデータもありました。予約管理システムの開発などを手がける「トレタ」の調査によると、コロナ前の2019年12月は10人以上の団体客の予約が多かったのに対し、今年は少人数での予約がぐっと増え、10人以上の予約は減少。忘年会が“少人数化”していることがわかります。

コロナの影響でリモートワークが浸透したことや、オンラインツールの活用が広がったことが、少人数化の背景として考えられるということです。

「忘年会に来て!」幹事の秘策あれこれ

忘年会が少人数化していることで困っているのが、大人数で開催したい職場の忘年会の幹事です。

日程調整ツールを運営する会社「調整さんチーム」の調査によると、従業員が出席しやすいよう工夫しているという幹事は、81.1%にのぼりました。

具体的には「費用は会社負担」「時期を早める」「2次会なし」や、他にも「飲まない人の料金を下げる」「家族も出席可能」という工夫をしているところもあるようです。

先日、「道南農林水産部 栄店」で行われていたある会社の忘年会でも、従業員が出席しやすくなる工夫が。同じ会社の仲間11人が集まった忘年会ということで、みなさん、すっかり仕上がっている様子。忘年会の幹事は若手社員かと思いきや…。

社長:
「幹事は全部自分がやってる。(若い人にやらせる)そういう時代でもない。自らやる」

なんと社長自ら忘年会を企画したというのです。しかも、参加費も社長持ち! 参加は自由ということですが、新入社員はどう思っているのでしょうか。

新入社員:
「コロナまっただ中だったので、こういう飲み会に憧れていた。うれしいですね。いろんな年代が違う方と話せて」

社長の努力のおかげか、若手社員も参加しやすそうな和やかな会でした。

従来の「職場単位」「大人数」のスタイルから、より小規模で親密な集まりへとシフトしていく忘年会。形は変わっても、人と人とのつながりを大切にしたい気持ちは変わらないのかもしれません。

最終更新日:2024年12月10日 12:00
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