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徹底したユーザー目線で閲覧者数アップ!観光サイト全国1位を獲得した、三重県が取り組む“参加型PR”とは?

2023年10月17日 12:51
徹底したユーザー目線で閲覧者数アップ!観光サイト全国1位を獲得した、三重県が取り組む“参加型PR”とは?

2022年の都道府県公式観光サイトの閲覧者数ランキング(スマートフォン)で、沖縄や北海道、大阪など人気観光地をおさえて1位を獲得した三重県。サイト運営元・三重県観光連盟の大倉さんは、人気の理由にサイトのコンセプトとしている「“みんな”で作る観光三重」を挙げた。実はこの“みんな”の正体こそ、サイト人気の秘密。“ユーザー目線”に徹底的に特化したユニークなPRスタイルとは?

サイト人気の立役者!三重を愛する「みえ旅アンバサダー」とは?

三重県観光連盟・大倉さん曰く「みんなで作る観光三重」をテーマに、グルメやレジャーなど様々な観光情報を発信している三重県観光サイト「観光三重」。実はこの“みんな”の存在こそ、“ユーザー目線”に特化したサイト作りを実現している重要な存在。人気を支える“みんな”の正体、それは「みえ旅アンバサダー」と称される、サイトに掲載する記事執筆を行うライターチームのことなのだ。「(サイトに掲載する記事を)三重県の魅力を発信したいと思っている人に書いてほしい!」という想いから、「みえ旅アンバサダー」の年齢制限はなく、プロ・アマの問わず幅広く募集。三重県内での撮影・取材が可能であれば、三重県在住者でなくとも応募することが可能だ。現在、「みえ旅アンバサダー」として活動しているライターは約50名!普段は会社員や介護士など一般企業で勤務している人が多く在籍し、よりユーザー目線に特化した記事を発信しやすいメンバー構成となっている点もポイントだ。活動中のメンバーには、「週末に子どもと一緒に出かけられるスポット探しに困っていた。自分がアンバサダーとなり、同じ悩みを抱える親御さん達の力になりたい」と自身の経験が活動のキッカケとなったメンバーも。報酬は、トピックス作成の場合は1本1,000円、レポート記事作成の場合は1本10,000円を予定。「みえ旅アンバサダー」が目標とする在籍ライター数は100名!気になる人は検索サイトで、「みえ旅アンバサダー」で検索を。

親目線が好評!子供連れファミリーの取材に密着

「みえ旅アンバサダー」にファミリーで参加している、花川さんファミリーの取材風景に密着した。取材先は、鳥羽市の大人気スポット「鳥羽水族館」。取材前、「実際に家族で体験してみて、本当に楽しかった部分や良かったと思う部分を紹介したい」と話していた父・雅人さん。大きな水槽の前で魚を眺めたり、アシカショーを楽しんだり、二人のお子さんが元気いっぱいに遊ぶ様子を持参したカメラで次々と撮影していく。限定グルメの撮影時には、「一枚だけ撮らせて…!」と、早く料理を食べたいお子さんから料理を守りながら撮影を続けるなど、親子ならではの攻防戦を繰り広げるシーンも。一方、母・千裕さんは、ベビールームなど小さなお子さん連れならではの重要スポットをチェック。「家族で楽しめるお出かけスポットという観点で紹介しているので、こういう細かい部分も気にしていきたい」と小さなお子さんを育てる母ならではの着眼点で取材を進めていく。“子供たちが安心して遊べるか?”というファミリーならでのポイントが盛り込まれた花川さんファミリーの記事。親目線で書かれた記事は、子育てに励む同世代のファミリーから人気を集めている。

オリンピック金メダリストや人気写真家など地元著名人も参加

三重県にゆかりのある著名人も、「みえ旅アンバサダー」として活動している。三重県松阪市の焼き肉店「一升びん 宮町店」で「みえ旅アンバサダー」の撮影していたのは、三重県津市在住の写真家・浅田政志さん。嵐・二宮和也さん主演の映画「浅田家!」のモデルになった人物だ。自身の家族の写真集を三重県内で撮影。「(撮影を通して知った)三重の良さを伝えたい!」という思いから、三重県への恩返しも兼ねてアンバサダーに就任した。店内で笑顔で肉を焼く浅田さん。その向かいで美味しそうに肉を頬張るのは、2016年リオオリンピック・女子レスリング金メダリストの土性沙羅さん。現在は、出身地である松阪市の職員としてスポーツ業務を担当している。土性さん曰く「良さがたくさんある!」という松阪市。その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいという願いから、アンバサダーの活動に参加。著名人から一般企業に務める人々まで、幅広いメンバーが参加する「みえ旅アンバサダー」。他、SNSで高い人気を誇る三重県在住のカメラマン“ふがまるちゃん”や、「三重県あるある音頭」などユニークな楽曲も手がける三重県出身のシンガーソングライター・あつさんなど、三重県を拠点に活動してきた個性豊かなクリエイターも多く在籍する。

三重県観光連盟・大倉さんは、この観光サイトを「まっさらなキャンバス地」と例えている。「(キャンバス地に)自由に“素敵な絵”を描いていくように、色々な人々が三重県の情報発信をしてくれたら嬉しい」と、大倉さんはサイトの在り方を述べた。三重県に様々な思いを寄せる人が集まり、それぞれの感性で情報を発信する観光サイト「観光三重」。これからさらに増えていく“三重県愛”溢れるライター達のパワーによって、さらなる魅力を増していくのだろう。

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