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“馬好き家族”の仰天生活 長男は好きが高じてジョッキーに! 次女も兄の背中を追って草競馬出場

2024年5月23日 13:17
“馬好き家族”の仰天生活 長男は好きが高じてジョッキーに! 次女も兄の背中を追って草競馬出場
サニーに乗る次女・琴羽さん
愛知県に住む望月さん一家は “馬大好き家族”。なんと、牧場でもなんでもない普通の家の庭で、ポニーを飼っていました。さらにこの春、馬が好きすぎて17歳の長男がジョッキーデビューしたのです! 家族は長男のために大応援団を結成して競馬場へ。果たして、家族の前で1着を勝ち取ることはできるのでしょうか?

「お世話は家族全員で!」が望月家のルール

望月さんのお宅は、両親と長女と次女の4人住まい。ジョッキーになった17歳の長男・洵輝(じゅんき)さんは、ひとり暮らしをしています。

朝6時。望月家の子どもたちは、起床すると真っ先にやることがあります。それは、ペットのごはんと寝る場所の掃除。そのペットとは、4年前に望月家の一員になったポニーの“サニー”、5歳です。食いしん坊でとっても人なつっこい性格のサニーは、おなかがすいていると鳴いて甘えてくることも。

ポニーといえど体重は100キロ超え。掃除をするには、姉妹の連携プレーが欠かせません。お姉ちゃんの絢音(あやね)さんが餌でおびきよせ、その隙に妹の琴羽(ことは)さんがお掃除。汚れをとったら、サニーがお気に入りの寝床“おが粉”をしいてあげます。

サニーの世話は家族全員ですることが、望月家のルール。世話をしているのは子どもたちだけではありません。お母さんの担当は、サニーに必要なモノを仕入れること。この日、お母さんが向かったのは、愛知県豊橋市の「丸吉商店」。購入した大きな包みの中身は牧草です。一包み24キロで約2500円。サニーの10日分のごはんです。

続いては「そのだ材木店」で、寝床になる“おが粉”を手に入れました。1袋で1週間分ということですが、お値段は…なんとタダ! 廃棄処分するものだからと、お店のご厚意で譲ってもらっているそうです。

お父さんの担当はグルーミング。サニーはシャンプーも大好きなのだそうです。実は、ポニーは家畜なので簡単には飼えません。望月さんが住む自治体では、獣医や保健センターの人による飼育環境チェックを受けて、許可をもらう必要があります。そのためにお父さんは柵を手作りして庭に設置。無事に許可が下りて、サニーを家族に迎えることができました。

子どもたちが学校から帰ってくると、サニーは散歩の時間です。この日は琴羽さんが乗馬しながら散歩に出かけました。安全のために友だちとお姉ちゃんが綱を持ちます。乗っている時は軽車両、つまり自転車と同じなので、一時停止など交通ルールを守りながら歩きます。ストレス解消や爪を適度に削るためにも、散歩は欠かせません。

ですが、突如町中現われたポニーに道行く人たちはビックリ! 声を掛けられたり、写真をお願いされたりと、サニーを通じて散歩中にいろんな人との出会いが生まれているようです。

ジョッキーデビューした長男のため親戚家族で大応援団結成!

馬好き一家・望月さんの家の中を見てみると、至る所に馬があります。本棚にも馬の本ばかり。実は、小学生でジョッキーになることを決めた長男の洵輝さんが乗馬を始めると、練習についていった家族も馬のかわいさにひかれ、全員馬が大好きになったのです。

洵輝さんは馬好きが高じて、家で競馬中継を見ながら、自作の馬で仮想レースをするまでに。そこで望月家は、思い切って自宅でポニーを飼う決断をしたのです。

「本人のやりたいことをやらせる」というのが望月家の子育てのモットー。洵輝さんは夢を叶えるため、中学卒業と同時に親元を離れ競馬学校へ入学しました。寮生活のため、2年間はほとんど家に帰らず厳しい訓練を受け、今年4月、名古屋競馬場の騎手としてデビュー。さらに、デビューからわずか2日目で、4月にデビューした全国の地方競馬の騎手の中で、一番に勝利をGETしたのです。

そんな活躍の裏で、母親の美加さんは、成長期の子どもと会えなくなるさみしさがあったようです。そんな時に癒してくれたのは、洵輝さんがきっかけで家族の一員になったサニーだったと話します。

洵輝さんのジョッキーデビューで「生活が変わった」と笑みを浮かべて話すのはおじいちゃん。おじいちゃんもおばあちゃんも競馬の“け”の字も知らなかったのに、今ではすっかり虜に。孫が出るレースを全てリアルタイムでチェックするだけでなく、孫専用の出走表まで書く力の入れようです。

家族そろって洵輝さんを応援している望月家ですが、洵輝さんの頑張る姿を生で見たいということで、今年のゴールデンウィークは、親戚家族で12人の大応援団を結成して競馬場へ!

パドックを見学していると、早くも洵輝さんにファンができたようで横断幕が掲げられていました。

そしていよいよ、馬好き家族の長男・望月洵輝騎手がレースに登場。最初のレースで騎乗する馬は「カガヤキゴールド」。輝くという字が名前に入っている洵輝さんとは相性がよさそうです。オッズは5番人気。果たして、大応援団の前で勝つことができるのでしょうか?

望月騎手は好スタート! 大外枠から先頭を伺い、大応援団の前を通過します。向こう正面は3番手を追走しながら虎視眈々と前を狙い、2番手に上がっていきました。そして最後の直線。2番手のまま残り200メートルのところでムチが入り、カガヤキゴールドが先頭に立ち、そのままゴール! 家族の前で見事1着を勝ち取りました。

洵輝さんの活躍に大応援団も大興奮! すると、カガヤキゴールドの関係者が手招きして、勝ち馬の記念写真に大応援団を全員入れてくれました。家族にとっても洵輝さんにとっても思い出深い1勝になったに違いありません。

洵輝さんはこの日、8レース中6レースで、賞金がもらえる5着以内と大健闘! これからの活躍に期待です!

兄の背中を追いジョッキーを目指す妹 草競馬で初勝利なるか!?

馬好き家族の望月家では新たな動きがありました。この日、ポニー用の専用車にサニーを乗せて、望月家が向かったのは静岡県。現場に到着すると、馬やポニーがたくさん集まっていました。

この日は、砂浜に作ったコースを走る草競馬が開催されていました。草競馬とは、馬券を発売せずに行うアマチュア競馬のこと。馬を飼育する牧場や、個人が参加できます。

望月家のサニーもちょっとおしゃれをして、走る気満々…なんですが、サニーよりも意欲を見せていたのは、次女の琴羽さんです。

実は琴羽さん、幼い頃からお兄ちゃんの乗馬姿に憧れ、4歳の時から本格的に乗馬を習い、今ではお兄ちゃんと同じように、自作の馬で仮想レースまでしているのです。そんな琴羽さんの将来の夢は「体操選手」か「ジョッキー」なのだそう。

草競馬に出たことはあるものの、勝ったことはないという琴羽さん。いつも牧場で乗っている相棒「カイ」と初勝利を狙います!

レースがスタートすると琴羽さんは好ダッシュ! 海が目の前の向こう正面では、見事な手綱さばきで琴羽さんが先頭に! 最後の直線でも先頭をキープして1着でゴールイン! 見事、初勝利を手にしました!

やる気モードになった琴羽さんを乗せてサニーも出走! 家族が引いて走る引き馬レースで頑張りました。

馬が大好きな望月さんファミリーは、これからもまだまだ走り続けます!

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