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大規模火災の観光名所「輪島朝市」一斉捜索へ 能登半島地震から9日目

2024年1月9日 11:44
大規模火災の観光名所「輪島朝市」一斉捜索へ 能登半島地震から9日目
能登半島地震の発生から9日目となる9日。大規模な火災が起きた石川県輪島市の観光名所「輪島朝市」では、午後1時ごろから石川県警などによる一斉捜索が行われます。NNN取材団・半田尚輝記者が伝えます。

元日に発生した地震で、輪島市は震度6強を観測。9日午前9時までに81人の死亡が確認され、安否不明者は100人にのぼります。

この地震の直後に輪島市河井町の朝市通りでは大規模な火災が発生し、住宅など約200棟が全焼。国土地理院によりますと、約4万8000平方メートルが焼失したとみられています。

石川県警などは9日午後1時ごろから、火災後、最大規模となる約100人態勢で一斉捜索を行います。

これに先駆け、朝市通りでは8日も警察の捜索が行われました。その様子を見守っていた女性は、知人の90代の女性の行方がわかっていないといいます。

行方不明者を捜す女性「私の同級生(の母親)で、65年お世話になった方なんです、私の親代わりみたいな人やったんです。ずっと行方不明のままだったので、歩けなかったので、きのう(7日)誕生日でした、95歳の。あの状態だから難しいかなと思ったんですけど、でも、きょう、こうしてみなさん調べてくださったんで、ありがたいです」

石川県警は今後、必要に応じて、捜索態勢の増員も検討するとしていて、被害の全容解明を進めるとともに、出火の詳しい原因を調べることにしています。

一方、石川県内の小学校では9日、始業式が行われました。

金沢市の小学校では、校長が「当たり前のことができない子どもたちがいることを忘れないで」と生徒に呼びかけました。

また、被害の大きい輪島市や珠洲市などの奥能登では、9日は始業式が開かれませんでした。

避難所となっている珠洲市の小学校では子どもたちがカードゲームで遊べるスペースを作るなどしていますが、授業を再開できるメドは立っていません。

地震発生から9日目となりますが、被災地では当たり前の生活が送れない日々が続いています。