ドクターイエロー引退発表に…“鉄道ファン”斉藤国交相「非常に寂しい」
13日、東海道・山陽新幹線の検査専用新幹線「ドクターイエロー」の引退が発表されましたが、鉄道ファンとして知られる斉藤鉄夫国土交通相からも「非常に寂しい」と引退を惜しむ声が聞かれました。
14日午前の記者会見で、ドクターイエロー引退についての感想を求められた斉藤国交相は「端的に申し上げて非常に寂しい思い」と述べた上で「これまでの新幹線の歴史で鉄道事業者に原因がある死亡事故はゼロ。その安全の根幹の1つの大きな柱はドクターイエローだったと思う。本当にご苦労さまという言葉をかけたい」とこれまでの功績をたたえました。
ドクターイエローは通常、月に数回程度の運行でダイヤも公表されていないことから「見ると幸せが訪れる」と親しまれていますが、斉藤大臣も地元の広島市で高架の上を走っている姿を見かけたり、新幹線乗車中に外の景色を見ていて偶然、すれ違ったりしたときを振り返り、「自分自身の気持ちもラッキーという気持ちになった」などと思い出を語りました。
ドクターイエローについてJR東海は来年1月、西日本は2027年以降をめどに運行を終了させるとしていますが、斉藤大臣は「まだ時々見られるかもしれません。それを楽しみにまた新幹線に乗りたい」と最後のチャンスに期待を寄せました。