都内のコンテナに火をつけ壊したか 観光で来日中の米国籍少年を逮捕 連続不審火との関連は…周辺で7件
東京・中央区で資源回収用のコンテナに火をつけ壊したとして、アメリカ国籍の少年が逮捕されました。少年は観光のため日本に来ていたということですが、周辺ではあわせて7件の不審火が起きていて、警視庁が関連を調べています。
22日午前0時半ごろ、何台もの消防車が集まり騒然としたのは、オフィスや店舗が多く立ち並ぶ東京・中央区の日本橋人形町です。
並木雲楓フィールドキャスター(23日午後)
「焼けた跡でしょうか、壁が黒くなっていて水道管も黒く焼け焦げています」
21日夜遅く、この場所で不審火が発生しました。
被害を受けた飲食店は…
人形町「たちうお」 被害にあった店の代表
「すべて撤去したんですが、ここにゴミ箱を置いていて、ここの物がすべて燃えた」
──どのあたりまで火が上がった?
人形町「たちうお」 被害にあった店の代表
「2~3メートルは火が上がっていたと聞いています。かなり熱い温度だったので、上の網戸まで破れている」
不審火により水道管やガス管が燃えたため、一時休業する事態に。現在もガスなどが使用できない状態だということです。
人形町「たちうお」 被害にあった店の代表
「すぐ隣の町会、町でもあったと聞いて怖いなと…」
実は不審火が起きたのはここだけではありません。
21日、中央区と墨田区の2キロ圏内でほかにも6件、不審火が立て続けに発生。ゴミ集積所が燃えるなどの被害が出ていました。その中の1つ、東京・中央区のマンションで起きた不審火で、22日に逮捕されたのは…
並木キャスター
「この場所に火をつけた疑いで18歳の少年が逮捕されました。今も白い物がこびりついたままになっています」
家族と観光目的で日本に来ていた、アメリカ国籍の少年、18歳です。
警視庁によると、アメリカ国籍の少年は21日午前3時すぎ、東京・中央区日本橋蛎殻町のマンションの入り口付近に置かれていた、資源回収用のコンテナに火をつけ壊した疑いがもたれています。被害を受けたマンションの住人は…
不審火の起こったマンションの住人
「この辺、ホテルがいっぱいあるので、外国の人いっぱいいます」「今までこういうことが近くでなかったから怖い。(最近)警察が夜多いよなって、思っていました」
警視庁によると、防犯カメラには犯行の一部始終が映っていたといいます。
マンションの関係者によると、21日未明、黒い服を着た人物がマンションの入り口付近まで歩いてきたといいます。キョロキョロと辺りをうかがうようなそぶりをすると、置いてあった資源回収用のコンテナにかがみ込み、その後、火が上がったということです。
アメリカ国籍の少年は、今月9日に家族と観光目的で来日。浅草寺や秋葉原、ディズニーリゾートなどを訪れ、23日に帰国予定だったということです。
調べに対し「覚えていません」と、容疑を否認しているという少年。警視庁は、他の6件との関連を調べています。
(10月23日放送『news zero』より)