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「党首演説」を徹底分析 浮かび上がる各党の“訴えたい政策”とは…? 27日投開票

2024年10月25日 21:38
「党首演説」を徹底分析 浮かび上がる各党の“訴えたい政策”とは…? 27日投開票

27日の日曜日に投開票が行われる、衆議院議員選挙。各党党首の演説を徹底分析すると、それぞれの党が最終盤に訴えたい政策が、浮かび上がってきました。

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自民党 石破首相(青森・黒石市 25日午後2時ごろ)
「今の情勢まことに厳しい。自公で過半数取れるか取れないか。まさしくギリギリの戦いが、今日あす続きます」

「厳しい状況」だと語った石破首相。野党を次のように、けん制しました。

自民党 石破首相
「誰と誰が組んで、誰が総理大臣になって、どのような日本にしようとしているのか、全くわからない。私たちはそういう無責任な人たちに、この日本の国を任せては絶対ならん。そのように固く思っております」

石破首相は、候補者のアピールのほか、当初から訴えていた「地方創生」「防災対策」を強く訴えました。

終盤情勢で、自民公明の与党で過半数を維持できるか、ギリギリの情勢となっている中、各党はどう戦うのか。

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立憲民主党 野田代表(千葉・市川市 25日午前9時すぎ)
「元々、裏金、裏の金ですよね。それを裏に隠そうとした解散総選挙ですよね。 その裏にもう1つ裏が出てきました」

立憲民主党の野田代表は、自民党が非公認候補者が代表を務める政党支部にも2000万円を支給したことについて、厳しく非難。

立憲民主党 野田代表
「どう見ても裏の公認料と考えるのが常識ではないですか。皆さん、おかしいと思いませんか」

立憲民主党は、全体の73%を「政治とカネ」に言及。いわゆる“裏金事件”を争点化して、政権交代を狙います。

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日本維新の会 馬場代表(兵庫・神戸市 25日午前11時半ごろ)
「自民党は政治とカネの問題、自ら起こした問題であるにもかかわらず、全然反省してません。自分たちのこと、私たちのように身を切る改革もできないのに、どうして日本の大改革できますか」

議員報酬の削減など「政治家自らが身を切る」姿勢を強くアピールした、日本維新の会の馬場代表。

そのほか、消費税減税や社会保険料の減額、教育無償化などを訴えました。

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公明党 石井代表(埼玉・草加市 25日午前11時ごろ)
「自民党さんが政治とカネの問題で調子が悪いんだけれども、今の日本の国の行く末を、本当に過つことなく、安定して政権運営ができるのは、今の野党なのか、自公なのか。やっぱり経験と実績のある自公の連立政権しかありませんじゃないですか」

公明党は「野党に政権を委ねることはできない」と、7割も野党批判に割いていました。

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日本共産党 田村委員長(長野・松本市 25日正午すぎ)
「自民党が非公認とした裏金候補者に、2000万円を渡していた。23日の『しんぶん赤旗』が暴いた。またたく間に一大ニュースとなって、今、自民党には激震が走っています。まさに独自の力で自民党を追い詰めているのが、日本共産党です」

日本共産党は、自民党の“2000万円問題”を厳しく非難するほか、核兵器廃止など外交安保問題を訴えました。

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国民民主党 玉木代表(宮城・仙台市 25日午後1時すぎ)
「この選挙、政治とカネだけで終わらしちゃダメだと思ってるんですよ。対決より解決。相手の批判ばかりしてても、他党の悪口を言ってても、そんなことをいくら繰り返しても、皆さんの賃金も給料も年金も、1円も上がんないんですよ」

“政治とカネ”の問題だけではなく「手取りを増やす経済政策」を訴える、国民民主党の玉木代表。

社会保険料の軽減やガソリン減税、電気代の値下げなど、半分以上の時間で経済政策を訴えていました。

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れいわ新選組 山本代表(茨城・水戸市 25日正午すぎ)
「経済音痴から日本を取り戻す。どうかその先頭にれいわ新選組、立たせてください」

れいわ新選組の山本代表が強く訴えたのが…

れいわ新選組 山本代表
「社会保障のために消費税が必要? 冗談やめてください。この国の景気をもう一度復活させるための入り口は、消費税の廃止以外ない」

消費税の廃止を強くアピールするなど、演説の半分以上で経済対策を訴えていました。


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社民党 福島党首(沖縄・宜野湾市 25日午前11時ごろ)
「皆さん、自民党が勝てば、憲法改悪・軍拡・戦争への道を突き進むでしょう。それが起きないように、社民党にどうか力を貸してください」

社民党は、第一声と同じく沖縄で演説。

政党アピールのほか、給食の無償化や高校授業料の完全無償化など、教育問題を強く訴えました。

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参政党 神谷代表(さいたま市 25日午後4時前)
「参政党に入れたら何が変わるか。我々は徹底的に減税を今言っています。生活のお金、これを潤沢に回していく。これをやっていけばいいんです。そしたら、みんな生活にゆとりが生まれるんじゃないですか」

参政党は「政治に国民が参加できるきっかけをつくりたい」と約8割の時間を割いて、自身の政党をアピールしました。

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自公政権が継続するのか、野党がどこまで議席をのばすのか。投開票まで、あと2日です。

最終更新日:2024年10月25日 21:38
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