“裏金事件”代表質問で野党が追及 “裏金議員”公認問題に自民党内で困惑の声も…
7日、衆議院本会議では石破首相の所信表明に対する代表質問が行われ、野党側は裏金事件についても厳しく追及しました。一方、自民党内からは石破首相がくだした裏金議員“非公認”などの決断に対して、反発の声もあがっています。
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7日午後1時過ぎから行われている代表質問。
立憲民主党 野田代表
「立憲民主党の野田佳彦です」
トップバッターは立憲民主党の野田代表です。
立憲民主党 野田代表
「能登の復旧復興について、おたずねをいたします」
5日に石川県輪島市の豪雨被災地などを視察した野田代表。
立憲民主党 野田代表
「投票所が避難所になっているところもあるんです。住民の皆さんの声は、こんなときに選挙じゃないでしょう、という声でありました。たくさんの声を聞きました。二重被災で苦しむ被災地で、果たして選挙準備ができるとお考えなのでしょうか」
被災地で見てきた現状を踏まえ、“早期解散”方針を批判しました。石破首相は…
石破首相
「すでに投票所の確保など、選挙の執行に向けた準備を進めていただいております。県選挙管理委員会とも緊密に連携し、被災地における選挙の実施に万全を期してまいります」
野田代表の質問に、時折うなずいたり、笑みを浮かべたりする石破首相。そんななか、野田代表が厳しく追及したのは、やはり「裏金問題」でした。
立憲民主党 野田代表
「なぜ自民党の衆参国会議員は脱税まがいのことをやって、なんで許されるのか。これが多くの国民の皆さんの感情じゃありませんか」
石破首相が旧安倍派の幹部らを非公認としたものの、ほかの多くの裏金議員らについては公認を認める方針を示したことについても…
立憲民主党 野田代表
「相当程度に非公認が生じるのではなく、大半が公認されるのではないでしょうか。公認をして、党としてお墨つきを与えるわけですよね。この公認が本当に国民の理解を得ることができるかどうか、よくお考えをいただきたいというふうに思います」
石破首相
「昨日、自民党総裁として公表した方針に基づき、公認に向けた手続きを進めているところであり、現時点において、公認となる方が誰かは具体的に確定はいたしておりません」
公認問題については、日本維新の会も厳しく追及しました。
日本維新の会 馬場代表
「石破首相は相当程度の非公認が生じると宣言をされました。しかしながら国民感情からすれば、裏金・脱税に関与した全員を非公認とするべきではないでしょうか」
石破首相
「各選挙区の事情、当選の可能性などを踏まえ、適切に判断していくこととなりますが、最終的な公認権者は総裁であり、不記載があった議員については、引き続き適切な方法で、地元の理解が得られているかなどを判断してまいります」
石破首相は今後、地元の理解が進んでいないと判断された議員についても非公認とすることにしています。
こうした決断に対して、自民党内からは「裏金議員以外にも悪い影響がでることを食い止める判断だ」と評価する声があがる一方で…
自民党・東京都連 井上会長
「(都内に)対象者の方が複数名いるので驚き困惑いたしました。残念であるとか、選挙区大変になってしまうとか、なぜかとか、もう少し早く決断できなかったのかとか、いろんな声は聞いています」
非公認となる見通しの議員は…
非公認になる見通し 下村衆院議員
「もう本会議始まっちゃうから、始まっちゃうからごめんね」
非公認になる見通し 萩生田衆院議員
「正式にまだ聞いてないので、決まったらきちんとコメントします」
9日までに最終的に何人の議員を非公認にするか決める方針の石破首相。難しいかじ取りが続きます。