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一部区間が開通へ…道路の真ん中に200の墓【#みんなのギモン】

2025年2月15日 8:02
一部区間が開通へ…道路の真ん中に200の墓【#みんなのギモン】

一直線の道が続く工事中の幹線道路。その建設をはばむように約200基の墓が立ち並んでいます。東京都はこの道路の一部区間について2月16日(日)に開通させると発表しました。(報道局 調査報道班 川崎正明)

■西側約1キロの区間が開通

この道路は、東京都が整備する都市計画道路「放射第7号線」、将来は東京都心から埼玉県狭山市までつながる予定の幹線道路です。問題となっているのは、練馬区内の2キロの工事区間。墓の立ち退きが進まないため、国から事業認可が下りて19年が経とうとする今も開通に至っていません。

2024年5月、この問題を日本テレビが放送してから9か月が経過し、新たな動きがありました。東京都は2キロの工事区間のうち、西側約1キロについて2月16日(日)の15時に開通させると発表しました。開通するのはこの青色の部分。墓のある東側約1キロについては、以前のままの状態です。

部分開通する区間を歩いてみると、街路樹や信号機が整備され、いつでも車が通れる状態でした。

東京都は一部区間の開通により、「並行する したみち通りなど生活道路の混雑緩和、歩行者や自転車の安全性及び利便性の向上が期待されます」としています。

一方で周辺住民からは「道路が全部つながることが大事で、中途半端に開通することで渋滞が増えるだけ」との声も聞かれました。

■東側約1キロ…墓の部分の用地買収は?

約200基の墓がある東側約1キロの区間を歩いてみると、2024年5月に放送した時と変わらず、道路を寸断するように約200の墓が立ち並んでいました。

墓を管理する寺側は「東京都と話し合いは続けていますが、具体的な詰めのところまでは、いっていません」と語りました。

寺側は立ち退きには同意しているものの、寺と墓を移転する場所については、東京都と協議が継続中だということです。

東京都は「引き続き、東側区間の早期開通を目指していきます」としていますが、全面開通はいつになるのでしょうか。

みんなのギモン

身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト

最終更新日:2025年2月15日 8:02
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