戦後80年…硫黄島で戦没者追悼式 遺族らが祈りささげる
80年前、太平洋戦争末期に激戦地となった硫黄島で、戦没者追悼式が執り行われ、遺族らが祈りをささげました。
東京・小笠原村の硫黄島では、80年前の1945年、太平洋戦争の末期に1か月以上激戦が続き、旧日本軍兵士のほとんどにあたるおよそ2万1900人が亡くなりました。
去年の追悼式は、硫黄島近海で火山活動が活発となり噴火が発生したため、都議会に会場を変更しました。戦後80年となる今年は2年ぶりに硫黄島で執り行われ、遺族36人のほか主催する東京都の職員らが参列し、硫黄島での戦いを指揮した栗林忠道中将の孫である栗林快枝さんが遺族代表として追悼の言葉を述べました。
遺族代表 栗林快枝さん
「日本では幸いにも永い間、戦争のない平和な時代が続いております。ただただ深い悲しみだけを残す戦争を絶対に繰り返さないために、事実を風化させないよう永く後世に正しく伝えていかなければならない」
式典のあと、遺族らは野戦病院となった壕やアメリカ軍が星条旗をたてた摺鉢山を訪れて花をたむけました。