“弁護士名義貸し”初公判 元衆院議員の男は無罪主張
詐欺の被害金を回収するとうたい、自身の弁護士名義を仲間の男に貸した罪に問われている元衆議院議員で弁護士の男の初公判が開かれ、男は無罪を主張しました。
元衆議院議員で、弁護士の今野智博被告は、去年12月からことし1月にかけて、弁護士資格のない仲間の男らに対し、詐欺事件の被害者との委任契約を締結するなどの法律事務をさせるため弁護士名義を貸した罪に問われています。
28日、東京地裁で初公判が開かれ、今野被告は「弁護士でない者に自己の名義を利用させたことはない」などと述べ、無罪を主張しました。
検察側は「今野被告の了承のもと、仲間の男が弁護士である今野被告になりすまして、依頼者と電話でのやりとりを繰り返していた」「非弁行為によって得た着手金は4億9000万円だった」と指摘。一方、弁護側は「今野被告は事務スタッフに一定の事務作業を指示していたが、法律事務をさせてはいない」と主張しました。