“第7波”の中…行動制限ない「お盆」 帰省の形に変化も 救急往診の現場では「一般診療の制限を…」
11日は祝日「山の日」で、早い人はお盆休みがスタートし、各地で混雑も見られました。3年ぶりの行動制限のないお盆ですが、帰省の形にも変化が出ていました。一方で、お盆を前に救急往診の現場では、自治体からの診療相談が1日に数千件にのぼるといいます。
◇
11日、東京・新宿駅の高速バスターミナルでは、都がお盆にむけて開設した臨時の検査場に次々と利用者が訪れていました。
検査を受けに来た20代女性
「陰性でした。安心して帰れます」
長野県に帰省するという親子と出会いました。
「妹みたいな子(いとこ)と遊ぶの」
バスに乗り込むと、お母さんが作ったお弁当をもぐもぐ食べ、「ママありがとう!」と笑顔を見せる様子を父親が撮影しました。
帰省先に到着すると、年下のいとことの再会を楽しんだといいます。
さらに――
大きなバッグを持っている女性は、念願だったという人生初のソロキャンプに出発するということです。
30代女性
「きょうは河口湖にソロキャンプしに行ってきます。旦那の許可をもらい、やっとって感じです」
「いい景色を見ながら、お酒を飲むのが楽しみ」
女性が撮影した映像には、雄大な自然の中、テントを設営すると、ほっと一息つく姿が映っていました。
◇
感染対策に気を配りつつ、人々の移動が始まっています。
栃木・日光市の鬼怒川温泉で、お盆を前に6日からスタートしたのが、豊かな緑を近くに感じながら、鬼怒川上流のダムなどを巡る期間限定(今月28日まで)のバスツアーです。地域を盛り上げる観光庁の実証事業の1つで、11日は地元客も招待されました。途中、ダムでの散策タイムもあります。
東京からの観光客
「開放的なところなので、コロナの状況だから、少し安心して楽しめるかなと」
ツアー会社は大きな期待を寄せています。
DMC鬼怒川温泉 波木恵美取締役
「バスの高いところから見る山々と、鬼怒川の川を見るというのは、ものすごく新鮮な感動です」
ただ、最近の感染拡大を不安に思い、今月上旬の予約を下旬に変更した客もいたということです。
◇
“第7波”の真っただ中に突入するお盆。11日、東京では新たに3万1247人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。
また、NNNのまとめによると、日本国内の新型コロナの感染者が、累計で1500万人を超えました。先月14日に1000万人を超えてから、わずか1か月足らずです。
お盆を前に救急往診の現場では――
患者(30代父親)
「こんなにつらいものだとは思わなくて」
連日、診療にあたりますが、自治体からの診療相談が1日に数千件にのぼるといいます。
ファストドクター代表 菊池亮医師
「ご相談をお受けした段階で適切に重症度の判断をして、重症度の高い方を優先して、一部、一般診療の制限を人為的に行っております」
対応件数を少しでも増やすため、お盆の連休中は24時間体制で診療を行い、診療以外の業務の効率化や、軽症の患者に対してはオンライン診療の活用もすすめるということです。