【処分】思い出の品とお別れ… リサイクル施設で聞いた"私がコレを処分する理由"『every.特集』
東京、世田谷区の施設に並んでいたのは、電子ピアノ500円、チャイルドシート100円、さらに0円のタンスなど激安の品々。ここは粗大ごみを減らすための施設。まだ使えるけれど不要になったものを、区民から無料で引き取り安く販売している。利用者は「まだ使えるものがあって、粗大ゴミ(を処分する)価格も高いので使っていただく感じですね」とモノを持ち込んでいる。もう使わないけれど捨てられない不要品は意外ににあるようだ。いろんな思い出が詰まっているから。
重たそうなダンベルを持ち込んだご夫婦に聞いてみると、5年前くらいからダイエットのためにトレーニング用として使っていたが、もういらなくなったという。そこには結婚35年の二人ならではの理由があった。
施設には、子どもが使っていたランドセルなど、成長とともに使わなくなったもの、捨てられなくて誰かに使って欲しいと持ち込まれる子ども用品もたくさんある。事前に日時を予約し、持ち込む品物を伝えておけば手続きOK。
中には、忘れがたい思い出の品もある。子どもが赤ちゃんの時に使っていたベビージムを持ってきた女性。聞くと「24年前、息子のために買ったベビージム。思い出深いものだったのでゴミには出せなくて」と教えてくれた。「パッケージを見るとジワンってきちゃうけど、必要な人がいたらその方がいいかな」という思いで持ってきたという。
5年間愛用してきたベビーカーを持ってきた父親もいた。傍らには二人の子ども。思い出が詰まったベビーカーを手放す心境を聞くと「5年間の思いが込み上げてくる感じで。でもそれが次の方に使われていくと思えばいいのかなと思う」と話してくれた。
“ベビーカー最後の日”。名残惜しくて何枚も写真を撮ったという。コロナのために遠出ができなくて近所での思い出が多いというベビーカー。この日でお別れになった。施設をあとにする親子を見送っていると、意外なことが…
「いらないけど捨てられない」そんな思いをリサイクル施設で聞いた。あなたはなぜここに?
※詳しくは動画をご覧ください。(2023年7月26日放送「news every.」より)