悪質な運転による事故に適用しやすくするため、「危険運転致死傷罪」の要件の見直しを議論する検討会の初会合が、21日、法務省で行われました。

危険運転致死傷罪をめぐっては、これまで法定速度を大幅に超えた速度での運転や、飲酒運転などで死傷事故を起こした場合でも、故意に悪質な事故を起こしたと認められる場合にしか適用されず、遺族などから適用の要件が厳しいとして法改正を求める声が上がっていました。

21日の初会合では、委員から、高速度の運転や飲酒運転でも適用しやすくするために、要件に速度などの具体的な数字を明示することや、数字で線引きしたことで処罰できないケースにはどう対応するかなど意見が出たということです。

次回の検討会では、交通事故の被害者団体からのヒアリングが行われる予定だということです。