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交通事故遺族が法務省に要望書「適切な刑罰を判断するため法改正を」

2024年1月23日 17:56
交通事故遺族が法務省に要望書「適切な刑罰を判断するため法改正を」

悪質な運転による死傷事故を適切に処罰するため、法務省では来月から、危険運転致死傷罪の法改正などについて議論する検討会が始まります。

これを受け、「関東交通犯罪遺族の会」=通称「あいの会」は23日、法相に面会し、上限が懲役7年の過失運転致死傷罪の法定刑の引き上げや、立件のハードルが高いとされる危険運転致死傷罪の構成要件を明確にするよう求める要望書を提出しました。

「あいの会」は危険運転致死傷罪が成立する要件については、「制限速度の2倍以上で走行した場合」など一律に数値を定め、構成要件を分かりやすく、単純化すべきだとしています。

東京・池袋でおきた暴走事故の遺族、松永拓也さんは、現状について、「たとえば180キロで走行していたり、飲酒運転で事故を起こしたとしても危険運転ではないと判断されている」と述べ、交通事故の抑止とこれまでの事故による犠牲を無駄にしないためにも、適切な刑罰を与えることが大事だと訴えました。