【5回目裁判詳報②最終】母「GPS記録残る?」と入力した記憶は「ない」父・修被告裁判で証言
札幌・すすきののホテルで2023年7月、頭部のない男性の遺体が見つかった事件で、逮捕・起訴された親子3人のうち、父親の田村修被告の5回目裁判が2025年1月29日に開かれました。裁判では母親・浩子被告が証人として出廷し、弁護側からの証人尋問が行われました。
殺人ほう助や死体損壊ほう助などの罪に問われているのは、田村修被告(61)です。
起訴状によりますと修被告は2023年、のこぎりやキャリーケースなどを購入し、娘の瑠奈被告に提供。
さらに、瑠奈被告を事件当日に車で送迎したほか、瑠奈被告が殺害し、自宅に持ち帰った男性の頭部を損壊する様子をビデオで撮影するなどした罪に問われています。
⑧被害者と瑠奈被告について
Q.2023年5月27日、修被告からLINEでクラブの会場で意気投合した人とカラオケに行ったと送られてきた際、すごいと返信していたがどういう感情?
A.初めて訪れたクラブで意気投合して、一緒に2次会的な所に移動して、頑張っているという意味ですごい。
Q.(性的トラブルの後)最初は怒っていたんですか?
A.日にちを踏まえてだんだん娘が怒りから、ちゃんと謝ってほしいと言っていて変わっていた。私は娘が(被害者を)レイプした人とは捉えていないと、約束していたことをしてくれなかったことを怒っていると思った。
Q.(被害者を探していた)2023年6月27日、怒りはまだ続いていた?
A.同じようには続いていなかった。ずっと怒りっぱなしではなかった。
Q.(被害者を)探したいと言い出したことは?
A.謝ってほしいと言い出したころ、出会ってから1週間ぐらいだったでしょうか。
⑨修被告とのLINEのやりとり
Q.(被害者の事を)シカとLINEで送っていたわけは?
A.やりとりを見て、あー送っているんだなと思った。
Q.シカと呼ぶ理由は?
A.なぜそう呼んだかは覚えていない。
Q.推測できることは?
A.名前を知らなかったので、名前がないとやりとりが難しいと思ったからだと。
Q.シカという言葉の前に獲物という記入をした理由は?
A.覚えていない。(履歴が)あると言うことは送ったということだが、娘に言われて送ったんだと思う
Q.デモンストレーションをしたいから上がってきて、デモンストレーションとは?
A.SMのデモンストレーションです。
⑩物品購入について
Q.2023年4月18日 儀式用ナイフを買うように頼んだのはどういうナイフ?
A.お祓いや神の召喚に使っていたナイフが好きで収集していた。見て楽しんだり、収集に価値を見出していた。
Q.エタノールを買ったことは?
A.(検察から)聞かれたときに何回買ったかは覚えていなかったが、言われて思い出した。娘に言われて買ってきた。
Q.瑠奈被告は?
A.家ではコロナ前から長年使っていた。娘も自分用が欲しいと言っていたので違和感はなかった。
Q.瑠奈被告はエタノールを何に使っていた?
A.何とは聞かなかったがドールの消毒、普通にエタノールの使い道。
Q.瑠奈被告がハイターは使うことは?
A.古着をたくさん買うことがあるので、独特の匂いがあるのでそういうのをとるのに使っていた。
⑪瑠奈被告との関係について
Q.瑠奈被告が欲しいと言ったものは全て買っていた?
A.必要なものしか言ってこないのでだいたい買っていた。
⑫事件当時のやりとりについて
Q.修被告に「そういえばGPSの記録って残りますか」と入力した記憶はありますか?
A.検察にも聞かれたが、自分で入力した記憶はない。
Q.推測するには?
A.娘と話したときに聞いてほしいという話が出たんじゃないか。
Q.瑠奈被告の言葉はそのまま送っている?
A.そのまま送る。
Q.なんで送るって聞くことはありますか?
A.なんでって聞くことはない。なぜ、なんでって理由を問いただすことはない。
Q.金髪ウィッグを被ることに違和感はなかった?
A.ないです。出かけるときにウィッグを被ることがあったので、そういう気分なんだと。
Q.スーツケースを持っている所は見ましたか?
A.台所から洗面所にいる娘を見て「似合う」って言ったが、下に見送りにはいっていないので見ていない。
Q.瑠奈被告と修被告が出かけたときにはどうしていた?
A.既に横になっていた。
Q.寝ていた?
A.はい。目はあいていましたが。
裁判は午後5時ごろに閉廷しました。
次回の修被告の裁判は、は2025年1月30日に開かれます。