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【気象解説】“強烈寒波”影響はいつまで? 19日が“第一波”ピークか…三連休は?

2025年2月19日 18:48
【気象解説】“強烈寒波”影響はいつまで? 19日が“第一波”ピークか…三連休は?

強烈な寒波の影響で、日本海側を中心に大雪となっています。22日(土)からの三連休への影響も心配されます。今後の見通しなどについて、気象予報士の木原実さんが解説します。

■寒波影響 積雪5メートルに迫る

2月早々の大寒波がまだ記憶に新しいですが、今回の寒波も非常に強烈です。すでに一部では記録的な大雪となっています。豪雪地帯で知られる青森県の酸ヶ湯では、19日(水)朝6時の積雪が499センチを記録。過去5メートルを超えたのは、わずか2シーズンだけで、今回の積雪も実に12年ぶりの記録です。

そして強烈寒波の影響は雪だけではありません。列島はまさに“極寒”となりました。19日(水)朝は全国の約8割の地点で氷点下の冷え込みとなりました。中でも冷え込みが強まったのが岩手県の盛岡市薮川です。-21.2℃まで下がり、北海道を除き、本州でこの冬一番の冷え込みとなりました。

東京都心も氷点下とはならずも0.4℃と、1週間ぶりの0℃台となるなど、各地で厳しい冷え込みとなりました。

■強烈寒波「第二波」は22日(土)からの三連休か

今回の強烈寒波、19日(水)は一旦ピーク、「第一波」となる見込みですが、寒気自体は列島に居座るため、日本海側を中心に雪が降り続くでしょう。ただしピークは過ぎるため、中国地方や東海地方の平地では徐々に雪が弱まる見込みです。

次のピーク「第二波」は22日(土)からの三連休となる予想です。上空5500メートル付近の寒気の様子を見ると、19日(水)朝の段階で、北日本を中心に大雪の目安となる「-36℃」の強烈な寒気に覆われています。その後、20日(木)以降、徐々に強い寒気は北へ抜けていく見込みです。ただし22日(土)には次の寒気が下りてくる予想で、さらにその後も振り替え休日となる24日(月)にもまた同じような強い寒気に覆われる見込みです。まさに、この強烈寒波の次のピークは22日(土)からの三連休となりそうです。

週間予報を見ても、北陸から北の日本海側では断続的に雪が続きます。山沿いを中心に、さらに積雪が増えますので雪崩や屋根からの落雪などに十分ご注意ください。

寒気の影響は気温にもあらわれています。東京都心含めて各地で三連休にかけて、真冬並みの厳しい寒さが続く予想です。ただし、26日(水)頃になると、ようやく春の暖かさとなる見込みです。

最終更新日:2025年2月19日 18:48