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日本心臓移植学会が設立、移植医療の発展目指す「助かる命を助けられる国に」

2024年1月25日 21:47
日本心臓移植学会が設立、移植医療の発展目指す「助かる命を助けられる国に」

心臓移植の件数が世界的に見ても少ないなどの課題を受けて、心臓移植医療の発展を目指して、日本心臓移植学会が設立されました。

この学会は医師や看護師、臓器移植コーディネーターなど、幅広い職種の人で構成され、移植医療推進のための取り組みのほか、移植医療に携わる人の労働環境の改善や育成なども行う予定です。

日本臓器移植ネットワークによりますと、去年末時点で、日本で心臓移植を待つ人は865人に上るということです。

しかし、実際に移植を受けられるのは待機者の13%程度にとどまり、移植を待つ間に亡くなる人の方が、移植を受けることができた人より多いといった課題を受け、新たに学会を設立したということです。

大阪大学大学院特任教授でもある澤芳樹代表理事は「日本の医療レベルは高いが、心臓を提供するドナーが少ないのが問題。助かる命を助けられる国にしたい」と話しています。