空き家から出火 原因は“太陽光”と“鏡” 太陽の高度が低くなる時期 “収れん火災”に注意 越前市
越前市の空き家で発生した火事。原因は「太陽光」と「鏡」とみられていて、これからの時期は特に注意が必要です。
警察と消防の調べによりますと、18日午前11時半ごろ、越前市市野々町の木造2階建ての空き家から火が出て、2階の寝室のベッドなどを焼いて、およそ30分後に消し止められました。現場は1か月前ほどから空き家となっていて、火の気もないはずでした。
■通報した人
「買い物から帰ってきて、車から降りたら、煙が出ていたので119番した」
火事の一報を聞いて現場に駆け付けた元所有者の女性が取材に応じてくれました。
■空き家の元所有者 小島千歳さん
「ここに拡大する鏡があって、こちらに向いていたが、透明なガラスに日差しがあって、ベッドのここら辺が一番燃えていた」
「子どもの時に虫眼鏡で光を集めて紙を燃やす実験みたいなことをやった経験があったけど、まさか家でそんな風になるとは思ってもいなくて」
■福井市消防局予防課 坂田昌生さん
「原因の一つとして”収れん火災”は考えられると思う」
「収れん火災」とは、太陽光が鏡などで屈折や反射することで1点に集まり、そこに燃えやすいものがあると火事となるものです。消防によると、県内では収れん火災とみられる火事が過去5年で3件発生していて、いずれも11月と12月に起きています。
■福井市消防局予防課 坂田昌生さん
「太陽の高度が低くなると、部屋の奥まで日光が入りやすくなるので、これからの季節は注意が必要」
消防では、強い光が差し込まないようにカーテンを閉め、太陽光が当たる範囲には鏡などを置かないようにするなど、注意を呼びかけています。