下水道管の自主点検始まる 福井市、腐食などチェック 直径2メートル以上の管対象 埼玉県で道路陥没

埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故を受けて、福井市は4日、下水道管の自主的な点検を始めました。
国道416号の直下、福井市里別所新町の下水道管では、下水道のメンテナンス業者が浮きのついた船に専用のカメラを取り付け、管内に腐食や亀裂がないかを確認しました。
先月、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故。道路の直下を走る下水道管が何らかの原因で破損して、そこから道路などの土砂が入り込んだことで、大規模な陥没が起こったとみられています。
国は全国の自治体に緊急点検を要請していて、県内で対象となる下水道管はないものの、福井市は直径2メートル以上の下水道管を対象に、自主的に点検を始めています。
■福井市上下水道局 事業部下水管路課 嶋田克彦課長補佐
「埼玉県の事故に関しては今後、事故の原因究明がなされていくと思うが、その結果を受けて必要な対策を福井市としても検討していく必要がある」
ところで、市内の下水道管の総延長は、2023年度時点で1637キロあり、このうちの13%が設置から50年以上経過しているということで、市では今回の調査結果をもとに、メンテナンスを強化することにしています。